New year's Parety of Majyo's Atelier Ⅱ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

料理人でもない、ましてや20代の若い男子たちが、パーティー料理など作れるはずもないとの思いを隠せない私たちは

とてつもなく広い心を持って新年会に向かった

 

何があっても笑い飛ばしゃあいいんだ

みんなそう思っていたに違いない

 

 

道に迷ったせいもあって、6時を過ぎて事務所にそれぞれの車が到着し

魔女は最後だった

 

 

工事現場の足場にあるような手すりのない金属の梯子をガシャガシャと音をたてて2階に登る

 

梯子を上ったところで出迎えてくれたのは

ここにある様々なものの中で、私が最も気に入っている魔女だった

 

いつもは天井近くの梁に乗っているこの魔女が

今日はこうして入り口でお出迎えしてくれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入り口ではスタッフのひとりが

「コートをお預かりします」 と、いつになく丁寧に言い

私たちが脱いだ上着をハンガーに掛け、部屋の端のハンモック横に吊るした紐に掛けてくれた

 

 

 

なんか・・

いつもの彼らと様子が違うぞ

 

 

しかも

 

予想に反して部屋が・・ 暖かいじゃないか

 

 

 

見ると、ファンヒーター1台の他に、反射式石油ストーブなどが3台

計4台のストーブが私たちのテーブルを囲むように置かれている

 

 

 

 

テーブルには、人数分の皿が並べられ、大き目のグラスにはナイフやフォーク、スプーンに箸が感じ良く立てられていて

そこに置かれた幾枚かのドリンクメニューの冒頭には 『Majyo's New Year Parety』 という文字が印刷されていた

 

 

 

この広い空間の一角には仕切られた事務所があって

そこは本日限りの調理場と化しているようで

 

「恥ずかしいから中は見ないでね」 とN君(社長)が言う

 

 

 

 

スタッフのひとり、フォトグラファーのS君が

 

「パーティーの様子をビデオや写真を撮ってもよろしいですか?」 と訊ねる

 

 

 

スタッフT君がやってきて

 

「料理は順にお出しいたしますので、先ずはドリンクをお伺い致します」

 

と、これまたいつもの彼とは違った面持ちと口調で言う

 

どうやら役割分担が決められているらしい

 

 

 

 

私たちそれぞれが飲み物を頼み

 

先ずは 『永きに渡る友情に乾杯!』

 

 

アトリエに通っている生徒さんたちの殆どとは

もう10年、20年の付き合いで

 

今は大人の仲間としてこの場にいるけれど

通い始めた時は小学性だった子たちもいて

 

もはや私たちは師でも弟でもなく

完璧なるマイノリティーとしてきっつい世間に存在する魔女の

常に良き理解者であり、大切な友人たち

 

 

 

 

 

 

心配だった料理が運ばれ始めた

 

「先ずはサラダです」

 

大皿に盛られたサラダがおもむろに置かれる

それはドレッシングと共に温泉卵が乗せられ、パルメザンチーズがまぶしてあるもので

 

 

 

 

 

みんな美味しい、美味しいと言ってくれてる   わ! よかった

 

 

 

 

 

 

次に運ばれて来たのはオリーブの漬物

 

 

 

 

お酒のつまみに最適なのね

 

 

 

 

 

 

 

そして次は熱々のピッツァ

 

 

 

とても美味しいじゃないか!

 

 

これもあっという間に完食

 

 

 

 

 

 

ちょ、ちょっと待って、どした?

 

 

N君 どした!!

 

これは君たちで作ったの?!!!

 

 

 

 

そうこうしているうちに

 

 

 

 

 

オイルサーディンにフライドポテト

 

これは作ったものじゃないだろうけど、フライドポテトは揚げ方とソースが宜しかったみたいで

みなさん、美味しい、美味しいと、手が止まらず、大皿ふたつをあっという間に完食

 

 

 

 

 

 

この後、間があったので

魔女は、これで料理は終りなのか・・   と内心葛藤

 

 

生徒さんたちはこの怪しく広い部屋を探検し始めた

 

 

 

 

 

 

ロフトから見た部屋の図

 

 

 

 

 

 

 

 

ロフトを探検する女子たちの図   

よく見るとそこにも珍しいものがいっぱいあるのよ

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく、ここはレトロで多様なものが溢れている

 

 

 

 

 

 

歴代マフィアの写真とか

アル パチーノの直筆サイン入り映画ポスターとか

古い写真機や映写機

ロフトにはレトロな巨大な時計が無造作に置かれ

 

とにかく、探検し切れないほどなのだ

 

 

 

 

 

つづく