公園組の春 Ⅱ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

 

 

まじょだあー! と駆け寄る《すがりつきにぃ》は

 

 

 

 

足元まで来ると、バッタンと倒れるのが癖

雨の日もかまわずこれをやるので困ります

 

 

 

 

 

 

ソメイヨシノが散る頃

公園組と一緒に《くろまるこ》、《キリット君》のお墓参りがてら

少しばかりの後咲きの桜を見て歩きました

 

 

いつもは《ちずのすけ》ばかりに荷物の番させているので

今回、魔女はちゃんと荷物を持って、みんな一緒に賑やかにお散歩です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《サンボ》のお墓はどこだかわからないので、

 

「《サンボー》、お花見てる~」  って言いながら

 

そして、これまでここで仲良くしてきて

悲しいお別れをした たくさんの猫さんたちの名前もそこかしこで呼びながら

みんなで歩き回ります

 

 

 

いっぱい歩き回って

公園のいつもの場所に戻りました

 

 

この日は一緒に歩きまわれた《ちずのすけ》

みんなが疲れてぐったりしているのに

当猫は全然元気で

 

 

 

 

ちずのすけ 「ぜんたい やすめっ!」

 

 

 

 

 

つんでれ 「もう つかれちゃったよ~」

 

 

 

 

 

イダギリ君 「ほんとだよ  《ちずのすけ》、ってば なんで あんなに はりっきってんだかなー」

 

 

 

 

 

 

で、結局 これだ・・

 

 

 

 

今日はめちゃくちゃ暑いんですけどね・・

 

 

 

 

 

 

果樹園

 

 

これまでここで暮らしてきたたくさんの猫さんたちが

そして、この子たちが愛してやまなかった果樹園

 

そこで生まれ、育った猫たちは数知れず

 

その場所で猫のみんなは季節を感じ

 

魔女が訪れるまでの猫さんたちは

冬には木々の根元を掘ってそこにいる幼虫を食べて飢えを凌いでいました

 

咲き始めた梅の花に春が近いことを知り

もうひと頑張りだとその命を踏ん張り

 

そうしてようやく暖かな春を迎えて心を躍らせる

 

彼らはそんな季節をここで代々迎えて

過ごして

 

 

 

 

白梅

 

 

  

 

 

紅梅

 

 

 

 

 

河津桜

 

 

 

 

 

ソメイヨシノ

 

 

 

 

八重桜

 

 

 

 

 

こうしてここで様々な花を咲かせ続けてくれ

それは毎年私たちの心を躍らせました

 

 

 

 

まるで

 

 

 

 

 

桃源郷のようだった果樹園

 

 

 

 

 

私たちが愛した果樹園は

 

なくなってしまいました

 

私たちの心から色を奪って

 

 

 

この冬は

重機で削られ、傷ついて倒れてゆく木々たちの悲鳴が聞こえる気がして

猫たちを抱きかかえ

何度目と耳を覆ったことか

 

 

 

 

 

いままでありがとう

 

さようなら