インドラの幼少期はいまだシャクラの心が強く残っていたのか
無邪気な中にも不思議な行動が多くありました
インドラはお盆に必ず咲く花
まじょの家では 『今日ちゃんの花』 と呼ばれている月下美人の香りを殊の外好みました
まじょの家に来てから1ヶ月のまだ小さかったインドラと対比すると、花の大きさが際立ちます
インドラはたいそう賢い猫でありました
賢いインドラは、まじょが向かう機械に大変興味を示しました
まじょがその機械から離れると
よくいたずらをして文字を打っておりましたが
それは大変興味深いものばかりでした
ある時はこのような数字やアルファベットなどが並んでおりました
これを検索すると
『イザヤ書58章』というものが出て参ります
それを要約すると
最も大切なのは
外から見える行為でなく
内なる心である
といったようなことが書かれてありました
また、ある時はこのような字が画面に示されていることもありました
余分な記号を取り除き
va - w を va = w とした場合 電圧×電流=電力
これは電力の大きさを表す式
この時、まじょはの家の電気の消費量を確認したものでございました
さらには
当時、これを見たまじょはまったく意味不明のままでありました
しかしインドラが逝った後にこれを見つけ出し、驚愕することとなります
それは後に書くことと致しましょう
このようにインドラが機械に何か知らんの意味を持つ文字を書き出すことは度々でございました
インドラは大変な器用さをも見せます
お気に入りの布製の小さなボールを自分で跳ね上げ
それを掌で受け止めることも度々やっておりました
生活の中では常にまじょの手助けを致します
洗濯物を取り込んだり
壊れてしまった猫の家の修理も致そうとするのです
また、乗り物も好み
バイクというものに乗りたがったり
走行する車から外の景色を眺めることも好みました
まじょはよく病気にかかった外の猫を連れて来ては病気を治してまた元の住処に帰します
そんな治療中の猫を、インドラは必ず見舞い、励まします
まだ子供である頃は相変わらずおどけた顔を見せていました
そうしてインドラは、常に花を愛でておりました