シャクラの物語XX ~ 4年8ヶ月の日々 2 ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

インドラはすくすくと成長してゆきます

 

 

 

 

 

 

 

 

インドラの猫離れした日常は

まじょや猫たちを常に面白がらせました

 

 

 

例えば

早春の雨の中を走り回り、びしょ濡れで帰って来ますと

自らストーブの着火ボタンを押してそれを点け

毛を乾かすのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前を乾かすと、次は後ろを、そして体の横もあっという間にすっかり乾かすと

 

よく自慢顔で振り向いたものです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように、インドラはストーブの活用を知っておりましたから

それでもって自分の毛を乾かずに留まらず

毎回洗髪後のまじょの髪をも乾かします

それはストーブが出ている期間はずっと続くのでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お盆には 『今日ちゃんのお花』 が咲きます

 

その開花を真っ先に気づくのはいつもインドラでありました

 

そして、それをまじょに知らせるのはインドラの役目でした

 

 

 

 

 

 

 

『今日ちゃんのお花』の香りを、インドラはよく嗅いでおりました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インドラはよく手紙を貰いました

 

待ちに待った手紙を読むのはインドラの楽しみのひとつでありました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある時

インドラは部屋の隅で大きく立派な蜘蛛を見つけ、まじょに知らせます

 

その後、蜘蛛は見を隠してしまいますが

 

 

 

 

 

 

 

大きな蜘蛛を見たインドラは興奮し

大自慢でみなにそのことをみなに告げます

 

それはいったいどれほどの大きさだったのか、との問いに

 

インドラは両の手を広げてその大きさを示すのです

 

 

 

 

 

 

 

 

インドラはよく聞耳を立てておりました

 

こうして、この扉の向こうの

廊下に集まる猫たちの話を盗み聞きするのです

 

 

 

 

 

 

 

地上で行われる仮装の祭りもまた、インドラの楽しみのひとつでありました

 

 

 

 

 

 

 

インドラは数々の芸術作品も生み出します

 

 

 

 

 

 

 

この時、芸術作品の的にされたのはふぁふぁという猫でありました

 

頭髪を芸術したと自慢するインドラの顔と対象に

ふぁふぁの迷惑気な顔が大変印象的でございました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インドラにまつわる愉快な話は尽きませんが

それを語れば際限がなくなるほどでございます

 

それはいつかまたまじょが語ることもありましょう

 

 

 

 

インドラがみなの心に残した数々の思い出は今も鮮やかで

 

生き急がねばならなかったインドラの

賢くも無邪気な行動は

まじょを始めとする家族にとって

それはそれは印象深いものばかりでございました