《ふぁふぁ》がリビングに来ても
みんなわざと知らん振りしています
これはまじょねこ会議で決まったことで
《ふぁふぁ》を怖がらせないようにするため
珍しがってジロジロ見たり、興味を持ってそうにしない、ってこと
だからみんなわざとこうしているんです
ゲージの扉は明けられており
オレンジ色のベッドの中では《ふぁふぁ》がこちらを見ています
こたつから出てきた《ボンネット》が《ふぁふぁ》には気づかない振りをして歩いて来ました
でも、まだ子供の《チャンドラ》はつい見ちゃうのね・・
隣にいる《ライガー》が 「やめなよ・・」 と言っているのに
チャンドラ 「あれは ねこじゃない・・」
《チャンドラ》だけかと思ったら、ヒーターの上には《ひな》が・・
魔女 「《ひな》、そうやって見ないでくれない？」
ひな 「だけど私、見守り隊隊員だから」
《ふぁふぁ》がゲージから出てきました
そうして・・
ここでずっとこうしています 《ふぁふぁ》が椅子の陰から何を見ているのかと言うと・・
テレビです
《ふぁふぁ》はテレビの中の人間がちょっと怖いようです
けれど、それはどうも生身ではないことも感じているようで
こうして小一時間、隠れながらも不思議なテレビに釘付け
《ふぁふぁ》にとっては何もかもが初めて目にする物ばかり （数日預けられていた家では部屋の中でのゲージ生活だった）
何もかもが驚くことばかりだよね
そんな中
目を逸らすと、こんな猫が
さて、魔女にテレビを消されてベッドに戻って来た《ふぁふぁ》
ふぁふぁ 「あの・・ ここ ぼくの へや」
ユリぼうず 「けど今は僕の部屋なのね」
ふぁふぁ 「《ゆりぼうじゅ》の へや なった・・」
ふぁふぁ （・・ここで まってよぅ）
そんなこんなのこのふたり
心を許しあってる？
一緒に寝てるし・・
魔女 「《ふぁふぁ》、ここの暮らしはどうですか？」
ふぁふぁ 「う～んとぉ・・」
ふぁふぁ 「うにゃにゃ、ってかんじ」
でも本当は 《たんぽぽ》や《とらたん》に会いたいの・・ 知ってるよ