手作りご飯にまつわる揉めごと | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


のらちゃんたち用のブリを焼いて  あ、これアラです


骨とかエラとか頭蓋骨?とか取って

身をほぐしていた


レオポン 「ねぇ魔女、どうして私たちのはないの?」


魔女 「・・」


チャンドラ 「どうして私たちは食べられないの?」


魔女 「・・」


ひな 「それ、毎日どこに持ってってるの?」


魔女 「のらねこ軍団のところ」


レオポン 「私も食べてみたい」


魔女 「無理」


チャンドラ 「どうして!」


魔女 「魔女家は貧乏だから」


チャンドラ 「びんぼー、なに?」


魔女 「そんなに買えないってこと」


チャンドラ 「とって(盗って?)くればいいじゃん」


魔女 「人間の世界は《チャンドラ》が思ってるほどシンプルじゃないの」


チャンドラ 「しゅんぷりゅ、って?」


魔女 「とにかく無理なの!」


ボンネット 「僕も食べたい・・」


魔女 「ブリは昔のフリスキーミックスの味なんてしないわよ」


ボンネット 「・・」


ユリぼうず 「僕も食べたい」


魔女 「歯がないのに?」


ユリぼうず 「・・」


レオポン 「ずるいよ、のらねこ軍団ばっかおいしいもの食べて!」


魔女 「その代わりあなたたちにはお家があるでしょ、雨が降っても、雪が降っても心配ないし、冬は暖かい暮らしをしてるじゃない!」



        
             インドラ 「でも夏は暑いよ、この部屋」


                    魔女 「・・」



レオポン 「焼きぶり食べたい!」


魔女 「じゃあお外で暮らしなさいよ、そしたらあげるから!」


レオポン 「お外で暮らす!」


魔女  Σ(・ω・ノ)ノ!


レオポン 「そうする!」


魔女 (免疫不全の体でか・・)


レオポン 「お兄ちゃん、一緒にお外で暮らそう」




             ライガー 「僕の体じゃ無理だよ・・」




レオポン 「《ひな》、お外で暮らそう」



                     ひな 「やめとく・・」


レオポン 「どして?」


ひな 「私・・」


レオポン 「どした?」


ひな 「実は・・」


レオポン 「どした?」


ひな 「ブリ嫌い」


レオポン Σ(=°ω°=;ノ)ノ



レオポン 「じゃあ《ボンネット》、一緒にお外に行こう」


ユリぼうず 「けえ~けけ! そりゃ無理だ」


レオポン 「どして?」


ユリぼうず 「忘れちゃったの? あの時のこと」


レオポン 「どの時?」


ユリぼうず 「あの集団脱走事件だよ  ビビリ大将の《ボンネット》はさぁ、僕らが集団で脱走してたものだから、誰もいない部屋にひとりで取り残されたことに怯えてさ、ついに自分も脱走したのはいいけどさ、迷い猫時代以来初めての外にビビッて、隣んちの庭の壺の中に入ったきり何日も出られなくて、みんなに『壺暮らしのボンネッティー』って呼ばれてたじゃんか」



        
                   壺暮らしの《ボンネッティー》


レオポン 「あぁ・・」



魔女 「さあ、どうするの、 《レオポン》 ひとりで外暮らしをしますか?」


レオポン 「・・ 《チャンドラ》」



        
チャンドラ 「《チャン》はだめ! お外に出たら帰り道がわかんないの! だからテリャスから落っこちたとき、おうちに入れなくて長~い、長~~~い間 (1ヶ月くらい) おとなりのお化け屋敷でお化けと一緒に暮らしてたんでしょ、 《チャン》はもうじぇったいお化けと暮らしたくないもん」



レオポン 「《凜》・・」


凜 「あ、私、永久出禁ですから」


レオポン 「そっか・・」


凜 「それに《凜》はビャレンチャインにお友だちからご飯のプレジェントをもらったんです」



        

                  ほら、記念撮影までしましたから



        
                 もっちゃん、ありがとう~ ドキドキ




レオポン 「おかあちゃん・・」




バニャ1号 「そりゃブリは食べたいけど、私はここで満足してるの、もう外暮らしはまっぴら 私のお母さんもお外で苦労してたし・・」



レオポン 「おばちゃん・・」


      
         バニャ2号 「私、ブリ食べるよか魔女になでられてたい系」




魔女 「で、どうする? 《レオポン》」


レオポン 「・・汗汗


魔女 「お外暮らしはしないのね」


レオポン 「汗汗汗


魔女 「ついでに明日ののらちゃんのご飯も用意しとくかな」


レオポン 「明日は・・汗 な、何にするの・・?汗


魔女 「鶏肉」




               レオポン 「あせるあせるあせるあせるあせる


               母親の《バニャ1号》 「あきらめなさい・・」




                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




魔女 「あら、《ふぁふぁちゃん》、どうしたの? ご飯 殆ど食べてないじゃない」




               ふぁふぁ 「やきぶり じゃない・・」


               魔女 「・・」