《ふぁふぁ》、魔女家での生活が始まる | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


昨夜も冷たかった

そして今日は陽の差さない寒い一日となった


昨日

暖かな陽の差す正午過ぎに

その人は《ふぁふぁ》を帰すつもりで、《ふぁふぁ》の住処である駐車場に現れた

私はそこで、バスケットから出してしまう前に《ふぁふぁ》を受け取った


この数日間を怖い思いで過ごした《ふぁふぁ》をここで放してしまったら

もう二度と捕まらないのは目に見えていた


昨日も書いたが、受け取って私の車に移動するまでの2、30秒の間で

《ふぁふぁ》はバスケットが揺れるほど震えていた


毛を刈った医者は外に出しても平気だと言っていたと聞いた

1ヶ月もすれば毛が生えてくると言ったという



誰が1ヶ月先の話をしてんだ

今日の寒さのことを、今在る大切な命の話をしてるんだろうが



猫の毛がなくなるということは、人が想像するより体に堪えるもので

天気の良い昼間でさえあの震え方なのだから


風が吹けば一気に体温を奪われ

昨夜の寒さを思えば

一晩で病気になり

その後数日で・・ 


ぞっとする



             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




《ふぁふぁ》を連れ帰った昨日


日差しの当たるアトリエに入れて

魔女はトイレやら寝床やら水入れ、食器の用意をしていた


そこに・・


        

                     コンコン! コンコン!



ノックをする《インドラ》を、大丈夫かな・・ と思いながらアトリエに入れたら



         驚いたことに《ふぁふぁ》が《インドラ》に駆け寄って行った



あの非常に用心深い《ふぁふぁ》が・・  と思って見ていたら



        《ふぁふぁ》、一生懸命で《インドラ》に何かを言おうとしている






この後《インドラ》が言う


「魔女、ご飯の支度を早くしてあげて」


それで急いで台所に行って魚を器に入れて持ってきた



        

                 ほっけをガツガツ食べる《ふぁふぁ》



              インドラ (毛がない・・)


                 インドラ (毛がない・・)


                    ふぁふぁ 「・・」


          インドラ 「あ、魔女、《ふぁふぁたん》がご飯足りない、って」



《ふぁふぁ》はほっけをお代わりして山盛り食べた



それから、《ふぁふぁ》がうろうろし始めて


《インドラ》が《ふぁふぁ》をトイレに連れて行った



          インドラ 「ここでおしっことかするんだよ」


                ふぁふぁ 「くんくん」



              インドラ 「ちゃんと中に入ってね」


                  ふぁふぁ 「うん」



                   インドラ 「よしっ!」



        

       《ふぁふぁ》のトイレ風景を静かに見守るインドラ (毛がない・・)



       

                 ふぁふぁ 「おわった・・」


                 インドラ 「そしたら砂かけて」


                 ふぁふぁ 「すな?」


                 インドラ 「えっと・・ その土みたいのかけるの」




          ふぁふぁ 「いろんなこと おしえて ありがと」


          インドラ 「な、なにも、そんなに近くでお礼言わなくてもいいんだよ」




        
          インドラ (《ふぁふぁたん》、毛がない・・  かわいそう・・)