j実際、私が知る限りの人間に於いて
私ほど信用のおけない人物はいないと悟った昨夜
もう《ジンジン》に語り掛けられない
きっとネバーランドで呆れてるに違いないから
自分がどれだけドジかは知っている
なので出掛けに慌てることのないよう
身支度等、全てを整えてからブログを書いていた
家を出る時間になったので
ブログをUPし、PCを閉じ
暖房をファンヒーターからエアコンに替え
後はコートを着て出るだけ
コートは猫の毛が付かないように廊下にかけてあり
戸締りも既に終わっている
相変わらず傷口はパッカリと開いているが
そこにファウンデーションを擦り込むわけにもいかず
かといってバンデージを貼っても、それじゃまるでボクシングの試合後のようだろぅ
そのまま行くしかない
バッグと車のキーを持って部屋を出ようとしたとき
テラスに《インドラ》がいるのに気づいた
魔女家のテラスはドアがひとつあって
そのほかにもう二箇所サッシの窓があり、そこからも出入りできる
それらも全て戸締りをした
私は持ったバッグとキーをテーブルに置き、窓のひとつの鍵を開けて《インドラ》を部屋に入れた
とたん、《チャンドラ》が入れ替わるようにテラスに飛び出した
イラっとした魔女はそこからテラスに出て、《チャンドラ》にすぐに部屋に戻るように言った
《チャンドラ》はぴゃーぴゃーと走り回って言う事を聞かない
ったく・・ と思いながら
そうだ、雨戸も閉めとこう、って思って
目の前のシャッター式の降ろした
テラス側からね
勢い良く降ろされたシャッターはガチャンという音と共にロックされた
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終了です
自ら招いた悲劇に
・・マジでか って思った
《チャンドラ》とふたり
テラスに締め出された
どっこも開かないさ
だって気を利かせて普段しない戸締りをしちゃったもの
お通夜・・
お通夜に行かなきゃ
魔女はシャッターの閉まっていないもうひとつの窓の隙間から洗濯干し用のハンガーのぶら下げる部分を伸ばし、その隙間に突っ込む
サッシ窓の閉める部分、レバーハンドル？ 何て名称かわからないけど
とにかくそこを持ち上げて開けようとした
だけど、密着度が高くて入らないの！！
小さめののこぎりを見つけた
それを突っ込もうとしたが
それも入らないの！！
シャッターは降ろした時点で内側からロックが掛かってどうしようもない
次にドアのところに行って、鍵穴に長い爪を突っ込んで捻ってみた
爪が・・
大切な爪が・・ 折れた
その後また同じことやって、２個目の爪が折れた
爪が折れたことで、心が折れかかった
私はテラスの椅子に座って泣きそうになった
テラスから時計はよく見えないけど、お通夜は既に始まっているはずだ
焦る・・
かなり焦る・・
携帯もない
コートもない
喪服姿の私が寒い
このまま家族が戻るまで待たねばならないのか
そんなのヤダ！
魔女はスカートをたくし上げ、テラスの手すりに乗った
そこから外壁沿い、１ｍ弱のところに出窓がある
そこが閉まっていなければ壁伝いに行って、どうにか部屋に入れるかも知れない
身を乗り出して出窓を覗いたら・・ 閉まっていた
・・もうダメだ
あ、まじょねこ軍団のご飯の時間になっちゃったからつづきにするね
このところつづきばかりでごめなさい