初夢は
オムニバスで次から次へと脈絡なくいろんな夢を見たので
・・収拾がつかず、覚えていません
一昨夜
《ジンジン》の夢を見ました
《ジンジン》は洋風の神殿みたいなところの隅に横たわっており
その傍らにはもうひとりの猫が同じ様に横たわっていました
《ジンジン》を抱き寄せると、その体はすっかり硬直していたのにも拘らず、私に向かって手を動かしたのです
《ジンジン》は生きてる・・
早く硬直解けろ！ って思った
魔女の腕の中で逝ったはずの《ジンジン》がこんなところでこうしていることについては、何故か疑問に思いませんでしたが
硬直している《ジンジン》が手を動かしたことについては大変不思議に思いました
その時、隣に横たわっていた猫が起き上がり、《ジンジン》を抱く魔女に寄り添いました
その猫の毛の色を、私は目を覚ました時には はっきりと覚えていたのに
何故か今はおぼろげになってしまっています
そしてその後の夢の続きもまたおぼろげ・・
《ジンジン》が虹の橋を渡る前くらいから、不安が募ったまじょねこ軍団はぼろぼろになっていました
《ひな》は病気になり
《ボンネット》は頭部数箇所が脱毛症となり
《ユリぼうず》は・・ 《ユリぼうず》、しっかりして！
《インドラ》も常にこんな状態
ただ・・
《ライガー》だけは
ご飯をください
《ライガー》のそれはジンジンとの約束のご飯であり、《風太》と約束した『生きる』、ということであって
常に何らかの病気に侵されている《ライガー》は、この約束を守ることでその日を生きているのです
そんな《ライガー》に励まされ、暮れあたりから軍団がようやくご飯を食べ始めました
しかし、いまやまじょねこ軍団の生活はメチャクチャになっています
朝は魔女の起きる時間によって食事時間も変わるけど
１５年以上変わらず夕食は６時、夜食は１０時と決まっていて
だけど《ジンジン》がいなくなって以来
６時になっても誰も夕食を摂りに台所へやって来ません
１０時の夜食もそれぞれに９時だったり、９時半だったり、１１時だったりと、バラバラに要求してきます
そういう時間的な指揮はすべて《ジンジン》がしていたと思われ
みんなは《ジンジン》を見習いながら生活をしていた、ということに魔女はやっと気づいたところです
《ジンジン》が小さな箱に変わって斎場から戻って来たのを玄関で確かめた《ブラツキー》は
そのまま姿を消してしまいました
突然現れて、突然消えてしまった・・
《ブラツキー》不思議な猫でした
弱ってしまった《ジンジン》に代わって魔女家を守っていた《ブラツキー》がいなくなり
いまや長老になった《ユリぼうず》は、さすがに自分が頑張るしかない、と思ったのか
「僕に任せなさい」 と偉そうなことをいってはみたものの
見回りに出れば
魔女家内外のそこら中にただ激しくマーキングをしまくって帰って来るという・・
恐ろしく迷惑な事になっています
その挙句
右目を恐ろしく腫らしてしまい
それは目が開けられないくらいで
よく見たら目頭に枯れたモミ殻見たいのが突き刺さってる
慌てて毛抜きでそれを抜き、大事には至らなかったのですが・・
《ユリぼうず》、 もう、セキュリティーはしなくてよろしい！
《ジンジン》という父さんをなくし、頼もしい兄貴の《ブラツキー》が去ってしまった《インドラ》の傷心は甚だしく
魔女に、《ユリぼうず》の代わりにあなたに頑張って欲しい、と言われ
「これからは僕がシェキュリテーをする！」 と言って、悲壮な顔で外に飛び出しては行くものの
２、３分置きに戻ってきてはドアをノックし
魔女がちゃんといるのを確認しては、また悲壮な顔で外に飛び出す、という・・
無意味な行為を繰り返し
３分置きにドアを開けさせられる私の徒労はどうしたものでしょう
幼い頃からノックすればドアを開けてもらえる、という手法を身につけているのは賢いのですが
その賢さが今は鬱陶しい・・
けれどそれというのも
次々と家族をなくしてしまうという・・
悲しい不安が《インドラ》をそうさせるのでしょう
部屋組、廊下組を含め
まじょねこ軍団の規律のすべてを《ジンジン》頼りきっていたんだ、って・・
改めて《ジンジン》の功績を実感している今日この頃です
昨夜の月
昨夜の月の出始めは午前２時ごろ
今夜は午前３時ごろになりますからもう写真撮れないわ