先週の木曜を最後に、《ぶんた》はぷっつりと姿を見せなくなった
翌、金曜日
公園の椅子にバッグを乗せるや
《カーメン》が椅子の下からよっしょ、よっしょと出てきた
カーメン 「まぁじょ~!」
魔女 「みんなにご飯をあげちゃうから待っててね」
カーメン 「・・」
魔女 「はい、どうぞ」
カーメン 「わああ~~~い!」
翌、土曜日
《カーメン》の姿はどこにもなかった
そしてこちらは土曜日の《ぷんた》
レトルトのパックを開けるや喰らいつく《ぷんた》
魚を齧る
とにかくパウチから一旦出てもらってみんなに分ける
《ぷんた》はこのくらいあれば十分でしょ
そして・・
《ぷんた》も翌日から来なくなった
昨日、そして今日と
公園はなんだかひっそりとなってしまった気がする
小さな生きものたちだったけど
その存在は愛らしく
この1ヶ月弱
猫たちと蜂たちは雨の日を除く毎日を同じテーブルで一緒に食事をしたんだ
生きる時間が違うもの同士が仲良くするのは辛いことだね
どんな相手でも
どんなに短い期間でも
時を共有できたこと、楽しかった
秋はその命を終えるものが多く・・
別れは淋しくて、悲しくて
またね、って言葉も言えなくて
そうして
公園にはいつものメンバーが残った
みんな、また明日