秋 ~さよなら《ぶんた》~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


公園はすっかり秋模様



         









        







先週の木曜日の公園


この日は晴天で

午後に仕事があるので早めに行った


いつも通りみんなにご飯をあげ、《つんでれ君》にお薬を飲ませ

食後の野良猫軍団と一緒にまったりしていると・・


やって来ました

《ぶんたくん》



ぶーーーん!


魔女 「・・」


ぶんた 「ぶ~ん! ぶ~ん! ぶ~ん!!」  (メシ! メシ! メシ!!)


魔女 「飯はもう 片付けた」


ぶんた 「ぶぶぶぉ?!」  (ナンダト?!)


ぶんた 「ぶぶぶぶぶぶーーー!!」 (ジカンドオリニキタンダゾ!!)


魔女 「確かにピッタリ12時半だけど・・」


ぶんた 「ぶぶぶっ!!!」 (ヨコセヨッ!!!)


ぶんた 「ぶぶんぶぶん ぶぶっ!」 (ココニアルジャナイカ!)



そう言って《ぶんた》は魔女のバッグの中に入り込み

ビニールの中の猫の食器にくっついたご飯の残りにかぶりつく





仕方ないからご飯のくっついた食器を2個ほど出す


それらの食器を行き来してご飯を食べまくる《ぶんた》



            魔女 「もうじゅうぶん食べたでしょ」


            ぶんた 「ぶぶ・・」  (マダ・・)


            魔女 「時間がないから片付けたいんだけど」


            ぶんた 「ぶぶぶぶっ!!」 (ダメダメ!!)




やっとお腹がいっぱいになったみたいで

《ぶんた》が食器から離れて飛び始めた



魔女は食器をまたビニールに入れてバッグに戻し

帰るのにそれを手に持って立ち上がった



すると《ぶんた》が再びバッグに入って来た


けどご飯をあさるわけでもなく

ただじっとこちらを見ている



       魔女 「《ぶんた》、魔女はもう帰るんだからそこから出て」



       ぶんた 「・・」
      

       魔女 「どうしたの?」




         

                 ぶんた 「ぶぶぶ」 (アリガトヨ)


                 魔女 「え?」


                 ぶんた 「ぶぶぶっ!!」 (アリガトヨッ!!)





それから

《ぶんた》は ぶんっ! って飛んでった



次の日

待ってたけど、いつもの時間に《ぶんた》は来なかった

雨の日以外は毎日来ていたのにな


それからも

姿を見せてはくれない




            なんとなく・・  《ぶんた》を待ってしまう私たち  




蜂の寿命は短くて・・

私たちはもう《ぶんた》に会うことはないだろう



なんだか淋しくて


なんだかんだとうるさかったけど

《ぶんた》と一緒で楽しかったな


魔女の髪の毛の中がお気に入りだったこと

時間に厳しかったこと

そして、しつこかったこと

思い出すんだよね


短い間だったけど

《ぶんた》と仲良くなれて嬉しかった



アシナガバチはおとなしい性質で攻撃性が少なく

巣を壊されるなどすれば、さすがに反撃してきますが自ら攻撃することはない



いずれにしろ

虫も動物も危険が迫ったと感じた時に自己防衛から攻撃してくるわけで

むやみに他を襲うわけでは決してない



同じ生きものなのに人間とは大違いだな