訂正! | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください



       

             モクレンの蕾が可愛らしい今日この頃





                まじょ家の桜も咲き始めました




                重大発表があります !!



            すっかりまじょ家に居ついた《くちゃこ》は・・




         実は・・ 《くちゃお》でした!!!




わあー! ららママさん、その気にさせてごめんなさいあせるあせる



この《くちゃこ》、いや《くちゃお》は触らせないくせに、慣れてきたらお喋りがハンパない


人の顔さえ見れば駆け寄って来て

まぁ、喋る、喋る



この時点ではまだくちゃこ 「ねえ、まじょ! ぼくね、あめのひの ねどこ きめたよ!」


魔女 「あらそう、 で、どこに決めたの? ・・ちょっと待って!  今何て言った?」


くちゃこ 「あめのひの ねどこ きめたって・・」


魔女 「その前!」


くちゃこ 「そのまえ?」


魔女 「 『ぼく』、って言わなかった?」


くちゃこ 「いったよ」


魔女 「ぼく・・」


くちゃこ 「だって かあちゃんが あんたは ぼくなんだから って いってた」


魔女 「・・ ・・ ちょっと後ろ向いてくんない?」


くちゃこ 「うしろ?」


魔女 「いいから後ろを向いてみて」


くちゃこ 「いいよ・・」


魔女 「尻尾を持ち上げて!」


くちゃこ 「こう?」


魔女 「・・ ・・ ひいえ~~~!!」



悲鳴に驚いて逃げ腰のくちゃこ 「ま、まじょ どうしたの?!」


魔女 「男子だ・・」


くちゃこ 「だんしって?」


魔女 「あなた、男の子・・」


くちゃこ 「そうなの?」


魔女 「あなた 《くちゃお》・・」


くちゃこ 「《くちゃこ》でしょ」


魔女 「《くちゃお》・・」


くちゃこ 「《くちゃこ》でいい」


魔女 「だめ・・ 《くちゃお》」


くちゃお 「・・」


魔女 「僕なのに、どうして 『とのがたー!』 『とのがたー!』 って叫ぶのさ」


くちゃお 「ぼく・・ きょうだいがほしいんだ」


魔女 「どうして?」


くちゃお 「このまえまで おかあちゃんも きょうだいもいた だけど・・ おかあちゃんが もう おっきくなったんだから どこかで ひとりで くらしなさい!って おこって ぼくを おいだした」


魔女 「ひとりだちさせられたんだ・・」


くちゃお 「だけど・・ それは・・ たぶん ぼくの かおが いたいからだとおもう・・」


魔女 「・・」


くちゃお 「だって、ほかのこは おかあちゃんに おいだされなかったもん」 


魔女 「・・そうか」


くちゃお 「ぼくなんども たのんだけど、だめ!って だから さみしくて かぞくが ほしくて・・ そしてここまできたら いっぱい ねこいた それで かぞくに してもらおう、っておもった」


魔女 「だけど 『とのがた』、って何? それに、《ジンジン》に わくわくしない、って言ったそうじゃない」


くちゃお 「だって・・ 《じんじんさん》は おとしよりで あそんでくれそうもないんだもん」


魔女 「・・確かにね」


くちゃお 「おんなのねこは こわい  おかあちゃん こわい だから やなの   きょうだいは みんな おとこだった なかよしだったよ」


魔女 「だから 男の猫ばかりを追いかけてるの?」


くちゃお 「きょうだいに なりたい」


魔女 「ねえ、顔を拭かせてくれない?」


飛びのく くちゃお 「そ、それは むり!」




                   《くちゃお》はメゲない



       
               まじょねこ軍団のいる部屋を見上げ





             家から庭に出る男子たちに毎日話しかけ





          庭で寛ぐ、わくわくしない《ジンジン》の側にいて




              お散歩の《ユリぼうず》お帰りを待ち




       
                 《タヌ吉》に無視されてもメゲず




《ブラツキー》の姿を見れば一生懸命に後を追う





                家族が欲しい《くちゃお》です


 

魔女 「ねえ、《くちゃお》」


くちゃお 「なに?」


魔女 「顔を拭かせてくれない?」


飛びのく くちゃお 「そ、それは むり!」




夜の寝床としてお気に入りのジャスミンの茂み下に

ほかほかのクッションを敷いたハッポウスチロールの大きな箱を置き

栄養のあるご飯に朝晩抗生剤を混ぜて食べさせ

毎日元気にお話をして暮らしていたのに・・


《くちゃお》は突然いなくなった


母ちゃんが迎えに来たのかな

きっとそうだよね