のらねこ軍団 ~春間近~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください



          雨が止んだ深夜は寝る前に必ず空を見上げる

          そうして、雨雲の隙間に星が見え始めるとホッとする




              そうして朝から晴れ上がった公園下の果樹園では

              白梅が眩く




いち早く魔女の姿を見つけた《サンボちゃんが》

まだ湿っている落ち葉の寝床から駆け寄る


       

               サンボ 「よる さむかった」


          魔女 「寒かったねぇ、風邪ひかなかった?」


   サンボ 「あたしは だいじょぶなんだけど 《おだぎり》が ずっと くっしょんしてる」


               魔女 「あら、大変」


               サンボ 「ねぇ・・ あたし まだ した でてる?」


               魔女 「うん、まだちょっと出てる」


               サンボ 「そっか・・」


               魔女 「けど、それ 可愛らしいよ」


               サンボ 「そう?」


               魔女 「うん、可愛い」    



               すがりつき2 「まじょ あのね!」


               魔女 「なあに?」


               すがりつき2 「よる さむかった!」


               魔女 「もう少しの辛抱だからね」




身を縮めて過ごした冷たい雨の夜が過ぎ


暖かな日差しで迎えた朝が何よりも嬉しくて


              ちずのすけ 「あたたかい・・」



                おかん 「あったかい・・」





            オダギリ君 「でも やたらまぶしいぞ!」




             オダギリ君 「すんげえ まぶしい」




             ちずのすけ 「ほんと まぶしい」




             サンボ 「あったかければいいよ」

 



                  サンボ 「ねえ 《おかん》」


             おかん 「ほんと あったかければいいわ」




        つんでれ君 「《ちずのすけ》の あたま あったかいね」




             つんでれ君 「ほんと あったかい」


                ちずのすけ 「むむ・・」





              サンボ 「まじょ かえらないで!」


              ちずのすけ 「かえっちゃだめ!」



               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




公園のトイレの手洗い用の洗面台が何者かによって壊されたことで

このところ市から委託された業者さんがトイレ前も含め、工事が始まっている


この業者さんたちはとっても良い方たちで

のらねこ軍団と魔女のかかわりを微笑ましく見てくださっている


責任者のお兄さんは私を見ると常に明るい笑顔で挨拶をしてくれ

(魔女を人間だと思ってるんだね)


先日は忠告もいただいた


それは おかしなオバさんに注意してね というもので


どうやら彼がそのオバさんに


この野良猫たちを何とかしなさい、迷惑なのよ!


と、しつこく絡まれたらしい



それで魔女にも気をつけてね、と心配してくれたのだ


これまでそんなオバさんに出会ったことがなく

そんな人がいたのか、と驚いた



で、そのオバさんと出会ったよ


「ったく! 野良のウンチが迷惑でたまらないわよ! 追い出したいよ!!」

と文句を言っていた



後ろから近寄る私


魔女 「誰がどうしたって?」


変なオバさん 「・・」


魔女 「猫がどうしたって?」


変なオバさん 「・・」


魔女 「業者さんに文句言ったって?」


変なオバさん 「・・だって野良猫が」


魔女 「公園でウンチをするからって?」


変なオバさん 「そうよ!」


魔女 「業者さんにはまったく関係ないでしょ」


変なオバさん 「迷惑なのよ!」


魔女 「迷惑なのは人間でしょうよ」


変なオバさん 「はあ~?」


魔女 「こうしてトイレの洗面台を壊すのも、ああやって公園をゴミだらけにするのも人間じゃない」


変なオバさん 「今はそんな話してない」


魔女 「迷惑な話してるんでしょうが!」


変なオバさん 「・・」


魔女 「人間だってトイレがなきゃそこらで用を足すしかないわけで、そんなに嫌だったら猫たちのトイレを作ってやったらいいじゃない」


変なオバさん 「トイレのウンチは誰が片付けるのよ!」


魔女 「私がやるわよ、だからオバさん! トイレ作って!!」


変なオバさん 「何言ってんの?!」


魔女 「猫は生きるために食べて、排泄してるの  ところが人間は面白がって公共のものを壊し、ゴミを散らかして帰ってる、 さあ、どっちがタチが悪い!」


変なオバさん 「・・」


魔女 「怒る先が違うんじゃねぇ?」


変なオバさん 「は、話しにならないわ!」



帰ろうとしたオバさんに追い討ちのひと言



「この子たちの身に何かが起こった時はオバさん、真っ先に疑われないように気をつけた方がいいよ」



そんなこんなの公園でした