ずっと一緒 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


風太を埋葬しました


風太》が最期に軍団の声を聴き、見上げたであろう魔女家のテラスの斜め下

魔女の部屋からも、テラスで過ごす軍団からも

そこはよく見える

ここをこれから綺麗に整えてお花の種を植えようと思います


取り敢えず、お線香に火をつけ、お供えものを置きました



       




       






《インドラ》がここから離れようとしない

一日何時間もこうして《風太》を見詰めて過ごしている




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次の夜

部屋に《ライガー》がいないことに気づいた


夜はいつも暖かい毛布の上にいるはずの《ライガー》


魔女が《ライガー》を探していると

《チャンドラ》が 「《ライガー》はテリャスにいるよ」  と、教えてくれた


テラスに出ると、そこの手摺に《ライガー》は乗っていて・・

下の《風太》のお墓を見ていた




      

 暗くてピントが合わなかったけど、 《ライガー》の視線の先が《風太》のお墓です



いつからそうやっていたんだろう・・

そういえば、夕食の後からずっと《ライガー》の姿がなかった気がする



私が写真を撮っているのも気づかず

《ライガー》はこの後も長い間こうしてお墓を見詰めていた



そうして・・

何を思ったか


突然立ち上がると

危なっかしい足取りで洗濯ものを干す金属の棒を伝い、猫の脱走防止柵に向かった


この柵は最初低かったが、それでも《バブ》が脱走するため、どんどん高くなっていって

今では屋根まで続いている



       

             《ライガー》・・ この柵を登ろうというの?




           《ライガー》は横に張った細い木を伝って




       

                  そこから柵を登り始めた




       
   その間、何回も落ちそうになり、必死でしがみついてはまたよじ登って行く




落ちかける度に、魔女は駆け寄って支えようとしたが

それをやめて、はらはらとしながら見守ることにした



今までこうやって動くことができなかった《ライガー》の筋肉は

毎日暴れまわっている他の猫とは違って相当に衰えている筈だ


そうして落ちかけては必死で摑まり

四肢を駆使して再び登ることを繰り返す《ライガー》



気が付くと私の周りに軍団が集まっていた


そんな《ライガー》の姿を目の当たりにして

心の中で 「頑張れ! 頑張れ!」 と応援する私たち


落ちかけても、落ちかけても、必死でよじ登る《ライガー》


しばらくそれを繰り返した後

《ライガー》はゆっくりと降りて来た




       

             ライガー (《ふうた》、見てくれた?)



そこから手摺に移り

もう一度《風太》を覗き込んだ後、こちらに向かって歩いて来た《ライガー》は



       
           今までの弱々しい《ライガー》じゃなくなっていた


《風太》、ありがとう


《風太》は《ライガー》に勇気をくれました


『頑張って生きる』 という ものすごい勇気を




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《かって》         《かって》、初めての日記



まじょ、僕も日記を言いたい


魔女 「おまえが日記?  何を言うの・・」


かって 「まじょ、アトリエで猫飼ってるでしょ」


魔女 「・・」