移動中の風景 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


村を後にしまして

道路拡張工事を恨めし気に見ながら山を下りる



         この道沿いの家はギリで壊されなかったんだぁ  よかったね



なにせろくに道がないものだから

干上がった川底を歩き

とうもろこしの段々畑の、そのやたら細いあぜ道を一段一段降りて

たまにある民家の庭先を通り

川を見下ろす崖に辿り着くと、瓦礫で不安定な獣道を一気に下る

そうしてやっとバスの通る道へ辿り着く


勿論時刻表などないから、バスがいつ来るかもわからない


やることがないから鶏を眺める



                ここの鶏は自由でいいな



                   可愛らしいひよこたち



       
                 ひよこちゃん、甘ったれだな~


そこには菓子や飲み物を売っている店がポツンと在って

いつもバスを待ちがてら食べ物を買おう、ということになる


何か朝食を作ってもらおうよ、と ラクちゃん


別に食べなくてもいいんだけど・・

ラクちゃんは世話やきなんだ



       
ラクちゃんが頼んで店の人に作ってもらったのは、先ほどの写真の鶏の中の誰かが産んだ卵をゆでたものと川魚の唐揚げ

その向こう側はサヌが食べているチウラ(干し飯)と、こちらは茹でて味付した川魚



食事を終えた頃、丁度バスがやって来て車掌が声を掛ける

それはラクちゃんが乗りたかった大型バスで、カトマンズ行きだった


小躍りするようにバスに向かうラクちゃん


こうして私たちはこことカトマンズの途中にあるマナカマナの近くまで行く


前にも書いたと思うけど

途中マナカマナの近くのリゾートホテルで友人のラムが働いていて

常日頃から泊まりに来い、と言われていた


村からの帰り道なので、この日はそこで一泊することになっている

予約等は同じヒマラヤン リゾート グループで働くドゥルバが全て行ってくれている筈だ


バスはドゥムレというバザールまで降りて、そこから一直線にカトマンズ方面に向かう


ドゥムレでは暫くバスを停め、人や荷物を乗せる


するとバスに水や食べ物を売る人たちが集まってくる


 

   ナッツやら、ドライヌードルやら、何やらかにやら屋さん



                 

                               水とポテチ売り



            バナナ売り



                

                           スイカとキウリ売り




ここでラクちゃんがまたライチを買ってくれた

とにかく・・ 世話やきなんだ・



向かうリゾート ホテルは魔女が初めてなのでラクちゃんが張り切ることとなる

バスの車掌にあれこれ聞いて、前もってその辺りに着いたら降ろしてくれるように頼むラクちゃん

なかなかテキパキしてるぞ


ところが・・ 今回は車掌がボンクラだった

猛スピードでその場所を通り過ぎるバス


ここじゃないのか?

と魔女が問うと同時にラクちゃんが叫ぶ


「止まってくれぇーーー!!」



バス、急停車


サヌは妻が病気のため、このままカトマンズに戻らなければならない

サヌに礼を言い、ドタドタと下車する私たち


この・・

このクソ暑いのに戻るのか


嫌になっちゃったよ


マジで暑いんです

熱帯の暑さなんです


降りたとたんにヘロります


ドゥルバは吊り橋から徒歩30分と言っていたけど

この分では1時間は掛かるな



       
               トリスリ川を渡る長い吊橋



             このもっと奥にホテルがあるんだ~

   ラクちゃんがあそこの見えるリバーサンドレストランに行ったことがある、って

   自慢した



そんなことより汗が滝のように流れるやんけ

ヘロヘロと前かがみで歩く私


地元民に道を尋ねるラクちゃん


さらに地元の子供に笑顔で話しかけるラクちゃん


ラクちゃん余裕だな・・ と思っていたら

その子が食べているマンゴーが欲しくて

自分にも木に登って取ってくれ、と頼んでいた


そこらにマンゴーの木があって、みんな自由に食べてますので・・



            こちら世界最大の果物ジャックフルーツ


         果物としてのジャックフルーツの時期は7,8月

         まだ青いこの時期は野菜として炒め物等で食される




              パイナップル・・   食いてえー!



暑い・・ 暑い・・ 水に飛び込みたい


生まれて始めてこんなに汗をかいた

ヘロヘロ・・ ヘロヘロ・・


そんな魔女が唯一シャキッとしたのは

あそこにでっかいトカゲがいる! と聞いた時だけ



「まだなのかよー!」     ラクちゃんに当り散らす私


ラクちゃん 「あそこの坂を登ったらもうすぐだと思うよ」


魔女 「登るのかよー!!  もうやだよお~~!」


ラクちゃん 「たぶんこっちの道だよ」


魔女 「ほんとか~」



ホテルの看板があった!

ヘロヘロ テクテク  ヘロヘロ テクテク



「看板から先がなげ~よ! ぜんぜん着かないじゃ~~~ん、 いつになったら着くんだよっ!」



私がどんなに文句を言っても慣れっこになってるんだろうね

ラクちゃんはヘラヘラ笑ってて・・ 魔女の気分を逆撫でするんだ


ラクちゃん 「まじょさん、いらいらしてま~す」  (つまんない日本語を覚えたものだな!)



鬱蒼とした小道を抜け、やっとホテルらしきところに到着

そこで最初に目に飛び込んできたのが・・


これだ




         水着がねえーーー!!




目の前に人参をぶら下げられた飢え死に寸前の馬状態じゃん!



服のまま飛び込んでやろうか!!  ・・とまで思ったもん