村へ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


ネパール8日目のこの日はドゥデクナ村を訪れる


朝7:30にゲストハウスに、ドデクナ出身の友人サヌが迎えに来て一緒にバスの始発点であるバラジューに向かう


バラジューではラクちゃんが待っているはず


そう、今回はラクちゃんも一緒

ラクちゃんが 「僕も緒に行きたい!」 と言ったの

どこにでもついて来たいタイプなんだよな・・



行くと決めた数日前、その交通移動手段についてラクちゃんはかなりゴネた



ラクちゃん 「マイクロバンは嫌だ、ツーリストバスで行きたい」


魔女 「ツーリストバスはノロいし、料金が高いから嫌だ!」


ラクちゃん 「マイクロバンは混むし、座席が狭いし、快適じゃないもの!」


魔女 「座れりゃいいだよ! 座席が狭くても快適じゃなくても安くて早く着く方がいい!」


ラクちゃん 「ツーリストバスだって早いもん!」


魔女 「どこが! ずっとマイクロバンに追い越されてばかりじゃん!」


ラクちゃん 「おっきいバスがいい!」


魔女 「ちっちゃくても早く着く方がいい!」


ラクちゃん 「ヤダヤダ!」


魔女 「ツーリストバスはドゥムレで乗り換えなきゃならないんだぞ! だったらベシサハール行きのマイクロバンに乗れば乗り換えなしで直行だから時間だって随分短縮できるの!」


ラクちゃん 「ヤダヤダ!!」


魔女 「ふん・・ 実はバンだと揺れてワックワクになるからだろ」  

※ ワックワク=気持ちが悪い=乗り物酔い 


ラクちゃん 「・・」


魔女 「窓側に座らせてやるから」


ラクちゃん 「・・」



私はラクちゃんの意見の一切聞き入れず、マイクロバンにて出発とした



しかし、私たちがバラジューに着くも、ラクちゃんはいなかった

思い通りにならなかったことで不貞腐れ、遅刻してるんだろうか・・


その時ラクちゃんから電話が来た  「遅れてごめん、今向かってるから!」


しかし待てどもラクちゃんはやって来ない

迷子になったのかな・・


私たちは既にベシサハール行きのマイクロバンをみつけ

この車を持つオーナーが気を聞かせて座席を確保しておいてくれている


なかなかやってこないラクちゃんに道端で目を凝らす魔女


マイクロバンのオーナー 「バスの出入りが激しいからそこは危ないよ」


魔女が 「友だちがまだ来ないんだ」 というと


オーナーは私からラクちゃんの電話番号を聞き、彼に電話を掛けてくれた

そして暫く話した後に、 「もう心配ないよ、友だちはあと5分で着くからね」 と言った


それでも心配で道端でオーナーに示された方向を見ていたら・・


いきなり後ろから 「うわっ!」 と肩を掴まれた


魔女 「わっ!」


ラクちゃん 「うひゃひゃひゃ!!」


魔女 「・・なにやってんだよ」


ラクちゃん 「魔女が見えたから、見つからないようにそおっとまわり道して脅かした!」


魔女 「どんだけ悠長なんだ! もう時間がないんだからとっとと切符を買って来なさいよ!!」



先が思いやられるわ・・



オーナーが取っておいてくれた人数分の座席にラクちゃんを座らせ、ワックワクの準備OK

そしていざ出発


ちなみに私たちが降りるパワンディまで1人400Rs(約¥400) 

約5時間ほどの道のりだ




       中央のストライプシャツの男性がこのバンのオーナー




何年か前にラクちゃんと一緒にゴルカを訪れた際

ラクちゃんはマイクロバンで酷い車酔いを起こし、以来それに対して恐怖を覚えている


あの時は魔女と席が離れていたので、話し相手がいくて、それでつまらなくて酔っちゃったんじゃないの?



相変わらず車内でぺちゃくちゃ喋っているラクちゃん

車酔いの兆候はない


喋らせときゃいいんだ・・



途中ガスステーションで停まると、物売りのひとたちがバスに寄って来る



       




       

                  「ケラいらんかね~」




       

             ラクちゃんがライチを買ってくれた




バンはドゥムレをベシサハール方面に曲がり、ひたすら登り道を進む


途中のカリマティという小さなバザールで校長先生が待っていてくれ、バンに乗り込んで来て一緒に村に向かう

バナウティと呼ばれるところの川を横切る場所でバンを停めてもらい、下車


ここからは登り道を徒歩で進む



とにかく暑いんだ

この時期は特にね

なにせこの魔女が汗というものを体感したくらいなんだから


熱帯ジャングルのような暑さの中を黙々と進む


暑い・・ 暑い・・


ラクちゃんから借りた魔女のリュックの中身の殆どはノートと鉛筆


その重さが肩に食い込み、実に辛い


が、ラクちゃんたちにそれを言うと、持つよ! と言うから、言わない

自力で頑張る



       
         この道らしきところ、右側の崖は至る所が崩れている




みんなの忠告により、ビーサン禁止となった魔女

この時期は蛭がうじゃうじゃいるからね


だけど履け!と勧められた靴下はうっとおしくて無理



もうダメ!

休みたい!!


木陰の石の上に腰をおろす

石の冷たさが心地良いが

芯から火照った体を冷やすには程遠い


一旦休むと更にリュックが重く感じられ、再び背負うのがこれまた大変


歩いては休み、休んでは歩き・・


そうしてやっと学校が見えてきた


もうひと踏ん張りだ・・