アホナな奴らの忘年会 ~epilogue~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


今日は家族ちぃと王子の飛鳥山公園に花見に行って来たので更新が遅くなりました







さて、つづきね


ハイエナ 「ひとり占めか!」


ヤマネコ 「ああ、そうさ」


ハイエナ 「協調性なさすぎだろ! 俺ら仲間なんだぜ!!」


ヤマネコ 「強調性?」


カラス 「そりゃ無理だ」


ウルフ 「だいいち、ヤマネコに仲間意識なんてあるわけないだろうよ」 


ウータン 「おまえさぁ、いまだにわかんないの?」


ハリネズミ 「特別な場合を除いて、ツルまず単独で行動するからヤマネコなんだろうよ」


ハイエナ 「なんだよ! おまえたちヤマネコのカタを持つのかよ!!」


ウルフ 「カタを持つとかじゃなく、事実を述べてんだ」


カワウソ 「思うんだけどさ、たぶんヤマネコは大陸の狩猟民族出身なんだよ」


スカンク 「だから?」


カワウソ 「だからさ、何か獲物を捕まえるべ、そしたら・・ ひとりで食うんだ」


スカンク 「近くに腹を空かせた人がいても?」


ウルフ 「そしたらさすがに声を掛けるだろうよ」


タヌキ 「 『これどうぞ』 、ってか?」


ウルフ 「まさか・・ 『頑張って下さい』 だろ」


ハリネズミ 「あげないの?」


ウルフ 「あげるわけないじゃん、本人はあげる筋合いはないと思ってるんだから」


ゴリ 「その代わし、狩が大変な時は誰かに手伝わせるんだベ」


ウータン 「そう!そして上手に誤魔化してさ、狩のお礼は獲物の内臓とかなんだ」


ゴリ 「そうそう! 絶対そう!!」



ナマケモノ 「こんだけ言われてるのに 山猫ってば反撃して来ないよ」


ウルフ 「食ってんだよ・・」


アリクイ 「フルーツの皿抱えてな」


ゴリ 「手で食ってんぞ・・」


アリクイ 「原始的なヤツだからな」



ハイエナ 「ひとり占め問題はどうなった!」


カラス 「おまえ・・ 俺らの話し聞いてなかったのか」


ハイエナ 「え・・?」


ウルフ 「つまり諦めろってことだよ、あいつにはおまえの言ってることが理解できない」


オカピー 「右脳派だから?」


アリクイ 「硬派だからだべ」


ウルフ 「ちっげえよ! あいつはデッカイ猫科の生きものなんだよ!!」


ハイエナ 「何言ってんだ! タダの欲張り女じゃないか!!」


ヤマネコ 「それがどうした、今こそおまえ自慢のアメックスゴールドカードの出番だ、さあ、頑張ってくれ」


ナマケモノ 「食い終わったぞ・・」



今も会えば昔


若かりし頃は共にブンブンバリバリしDASH!DASH!

喧嘩に明け暮れ

常に貧しくハングリー

それなのに何故か一緒にヨーロッパとか行っちゃって


そんな時代も、就職、結婚で世に流され、社会の中で何とか生き抜いて


小さな電気工事会社や自動車修理工場を営む者

シングルファザーになっちゃって必死に働きながら子育てする者

会社勤めで管理職になる者

みんなそれぞれだけど



今も会えば昔


貧しかったけど、やはりみんなあの頃が一番楽しかったんだろうね


そんな楽しい時期に事故で命を落とした仲間に献杯し・・


忘年会終了!



この後何故かヤマネコは急にぽんたちゃんに会いたくなって館内方面に向かうんだけど

そのお話はまた今度ね