アホな奴らの忘年会 Ⅳ ~良い子は読んじゃダメ編~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


ゴリとヤマネコは舞台に向かった


ヤマネコはゴリの後ろに立ち、斜め横を向いた

何故ならばゴリの気色悪い勇士姿なぞ見たくもないから



ゴリの方を見ないヤマネコ 「ゴリ、OKか?」


ゴリ 「おっけい!]



これが何についてどんなOKなのかはご想像にお任せするね


それについては書く気にならないので・・



あれ? マネージャーが引きつった顔をしてやってきたぞ


その時、けたたましいギターの演奏のイントロで始まった

 


カラオケ  Jhonny B Goode


Deep down in Louisianna close to New Orleans
Way back up in the woods among the evergreens


音譜音譜音譜音譜音譜


音譜音譜音譜音譜音譜

Go go, go Gori go go go!

Go Gori go go go!  ready?

Go Gori go go go!  OK?


Go Gori go go go!  割り箸 バキッ!! ドンッ

aah Gori is great!!



ゴリはこのフレーズ毎にバキッ!を順調に重ね


ケツで箸割り終了!!



店は大盛り上がりで

客は大喜びだしねぇちゃんたちはソファにひっくり返り


マネージャーは・・


マネージャー 「な、何もそこまで頼んでないでしょうあせる


ヤマネコ 「聞いたでしょ、あの狂喜乱舞の拍手喝采を」


マネージャー 「いや・・ しかし」


ヤマネコ 「いいじゃない、店が盛り上がってみんなが一体になって喜んでるんだから」


マネージャー 「一体になってる・・  そ、そうか、 そうですよね・・」


ヤマネコ 「じゃあ約束の品を・・」


マネージャー 「わかりました」



その間、お客さんから次々とオールディーズのリクエストが・・


それでノリまくった私はアホな奴ら有志を従えて


Rock around the clockなどのオールディーズのロックンロールから

ついにはサンタナの Oye Como Va (僕のリズムを聞いとくれ)

そして K.C& ザ サンシャイン バンドの That's the way などを次々とご提供


喜ぶお客はネェチャンそっちのけで踊りまくり


マネージャーさんよ・・   ミゼガ [ケントス] ニナッチャッテルゾ  ヨイノカ コレデ・・



そうこうするうちに

ビックリするほど豪華なフルーツ盛り合わせを、ボーイがふたり掛りで運んできた



ボーイ 「こちら、お店から、サービスのフルーツでございます」


アホな奴ら 「すっげえ!!」



ウータン 「サービスって?」


マネージャー 「こちら様が、お店を盛り上げたらフルーツの盛り合わせをよこしなさい、ということで・・」


ゴリ 「なに! 俺は当て馬か!!」


マネージャー 「私はこのような形で盛り上げられるとは予想だにしておりませんでしたよあせる


オカピー 「ヤマネコって・・ 自分の欲のためならどんな手でも使うのな」


ヤマネコ 「はぁ? いまさら?!」


ヤマネコ 「とにかく フルーツは私が稼いだ私の物だ、 誰も食うな」


ゴリ 「俺もか!」


ヤマネコ 「おまえはその勇士でねぇちゃんたちに惚れられて本望やんけ」


ゴリ 「本望? 俺のまわり、誰もねえちゃんおらんやんけ・・」


ヤマネコ 「あら・・?」


ゴリ 「だーれもおらんくなったやんやんけ!」


ヤマネコ 「・・」


ゴリ 「だーれも!」


ヤマネコ 「フルーツ食ってよし! とにかく食って余計なことは忘れなさい」



マネージャー 「あの・・ これ、あちらのお客様からご祝儀ということです」


ヤマネコ 「おじちゃん、ありがとう!」



マネージャー 「度々すみません、これはそちらのテーブルの、そしてこれとこれはあちらのテーブルのお客様方、そしてこれが・・」


ヤマネコ 「わあ~い! みなさんありがとお~~!!」


ハイエナ 「これでここの支払いはメチャクチャ安泰だな!」


ヤマネコ 「何を寝とぼけたこと言ってる・・」


ハイエナ 「え?」


ヤマネコ 「ここの私の分の支払いはおまえだか、みんなだかで持つって言っただろうが」


ハイエナ 「じゃあ、なにか?!」


ヤマネコ 「そうさ、そのなにか?!さ」


ハイエナ 「ひとり占めかよ!」



金のことでモメるあさましい奴ら・・


つづく



                 雨続きで桜が終わっちゃう・・