ヤマネコ 「ねえ、紫のお姉さん、あのこにいる男の人、誰？」
紫女 「あ、あれはマネージャーですけど」
ヤマネコ 「じゃあ偉い？」
ピンク女 「ここじゃ一番偉いよぉ お姉さん、あーゆーの好みなんだぁ」
ヤマネコ 「だから・・ タメ口きくなつってんだろが！！」
ピンク女 「・・こわい」
ヤマネコは店の奥に立っているちょっとハゲた小柄の男性の所に向かった
そしてカウンターに座って二人で何やら話しこんでいる
この頃にはみんな相当に飲んでいて、けっこうヘベレケ、前後不覚な者もいる
暫くして戻って来たヤマネコを女たちが取り囲む
どうやらヤマネコが恐い、というピンク女に
誰かが 「あいつは硬派だからさ・・」 とか言ったらしく
『硬派』とは何ぞや、という話しになり
『硬派』は『軟派』の反対だ、というところからの流れで
この女性たちは『軟派』と『ナンパ』が同一だということをこの時初めて知った訳で
マジでアホか！！
女たちは何故か『硬派』に興味を持ったらしく
色んなことを彼女たちが知る限りの敬語で質問している
「お姉さん、昔はどんな感じだったんっすか？」 とか・・
「今時のイクメンとかの男をどう思うでございますか？」 とか・・
もはや文法そっちのけの言葉の羅列
やっぱ、アホか！
ハイエナ 「あはは！ ヤマネコのこと、お姉さんだってよ！ 女に見えるんだ～」 （そこかぃ）Σ(･ω･ﾉ)ﾉ！
オレンジ女 「え・・ やっぱ？！」 （やっぱ？）
ハイエナ 「君たち、遠慮しないで フツーにオネエって言やあいいじゃないか」
女たち 「やっぱぁーーー！！」 （確信した感じ？）
白女 「やっぱ そうだったんですね！」
ヤマネコ 「・・うん でも硬派のオネエだからね」
赤女 「わあ～い！ カッコいい～～！！」
ヤマネコ 「あ・り・が・と♪」 （オネエ風に）
さあ君たち
昔は硬派で今は軟派な男たちがつまらなさそうだから席に戻って仕事をしなさいよ
と、彼女たちを散らしたところで
ヤマネコ 「ゴリ、箸割ってくれ」
ゴリ 「はい？」
ヤマネコ 「ほら、あそこに舞台見みたいのがあるじゃんか、あそこで箸割ってくれ」
スカンク 「え・・ ってことは！」
ヤマネコ 「そう、ケツでね」
ゴリ 「やっだよお～～！！」
こいつ、まだ酒が足りなかったかな・・と思いつつのヤマネコ 「頼むわ・・」
ゴリ 「どうして俺なんだよ！」
ヤマネコ 「おまえしかいないじゃん！ この特技が出来るの」
ゴリ 「だけど、どうして今ここでなんだ」
ヤマネコ 「何だか久し振りにここでおまえの勇士が見たい気がしてさ・・」
ゴリ 「勇士・・？」
ヤマネコ 「うん、そんなおまえの勇士をこのお姉ちゃんたちにも見せたいな、そしたらみんなおまえに惚れちゃうんだろうな、って思っちゃってさ」
ゴリ 「・・」
ヤマネコ 「惚れちゃうだろうな、って・・」
ゴリ 「よし！ ・・でも俺一人であそこに行くの恥ずかしいな」 （まだ飲ませ足りないか・・）
ヤマネコ 「そうか・・ わかった、おまえをひとりになんてさせやしないよ、私も一緒だ」
オカピー 「ヤマネコもケツで箸割るの？！」
ヤマネコ 「んなこと誰がやるかよっ！ バカ！！」
タヌキ 「よかったぁ～ そんな恐ろしい光景目見たらみんな一気に酒が抜けちゃうよ！」
ハイエナ 「てか、みんな死ぬベ」
ゴリ 「じゃあヤマネコは何やるんだよ」
ヤマネコ 「おまえのためにな、テンポのいい歌を歌ってやるから、おまえはそれに合わせてサビの部分でバッキン！って割り箸を割ればいいんだ、 専属のバックミュージック付きだよ、どーだぃ」
ゴリ 「いいね！ それでヤマネコは何を歌うの？ ＡＫＢ？」
ウルフ 「あ、それ無理、ヤマネコは声が低くて女の歌は歌えない」
ヤマネコ 「う～ん・・ どうしようかな」
ウルフ 「俺、スタンド バイ ミーが聞きたいな」
ハリネズミ 「俺、シャンソンがいいな」
ヤマネコ 「どっちもテンポが遅いぞ・・」
カラス 「ならシャキーラは？」
ちょっと老年のマネージャー 「あの・・ 本日は年配のお客様も多いので、古い歌を歌えませんか？」
ヤマネコ 「古い歌？」
マネージャー 「はい、オールディーズとか そういうのは無理でしょうかね・・」
ウータン 「あ、ヤマネコは何でもＯＫっすよ！ 男の歌ならいいんで」
ヤマネコ 「オールディーズか・・ よし、じゃあ景気づけに 『Johnny B goode』 いってみようか」
マネージャー 「ほんとですか？！」
つづく・・
あら、明日はブログお休みデーだ
この後の騒ぎは明後日ね～(｀∀´)