アホな奴らの忘年会 ~prologue~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください






こんな花咲く春に


今更忘年会の話をね

書くのもどうかと思うけど


皆さんが聞きたいっていうんだもんさ ←人のせいにしてやんの



時は2013年12月

場所は地元の某居酒屋の一室


今回は久しく会ってなかったカマスも参加して結構な人数だ



ハイエナ 「じゃあみんな揃ったところで乾杯!」


ウルフ 「ばか! 止めろっ!!」


ハイエナ 「え・・? なんで」


ウータン 「・・まだヤマネコのチョコパが来てないだろが」


ハイエナ 「あ・・」


ヤマネコ 「仕切ってんじゃねえよ・・ 先走り男が」



カマス 「なに? チョコパ?」


スカンク 「乾杯には大事なんだよ、それ」


店員 「チョコパフェお待たせ致しました~」



ヤマネコ 「始めてよし! だけどハイエナが乾杯の音頭取っちゃダメ~」


ハイエナ 「なんで・・」


ヤマネコ 「気に食わないから」


ハイエナ 「どうして!」


ヤマネコ 「おまえはしゃしゃるな! そーゆーのはナマケモノがやったらいいよ」


ナマケモノ 「え・・ 俺?」  まじょねこで言うなら《ボンネット》のような男


消え入りそうなナマケモノ 「か・・ か・・ かんぱい・・」 (乾杯ひとつでオドオドするヤツ)



ハイエナ 「ところでうちの子さあ!」


ヤマネコ 「子供の話なんてするな! 辛気臭い」



カワウソ 「あの頃、俺たちさあ」


ヤマネコ 「昔話もするな! 未練たらしい」



カマス 「ヤマネコ・・ いつもあんなに機嫌悪いの?」


スカンク 「飲み放題のせいだよ  毎年のことだ」


オカピー 「ほら、あいつ酒飲めないだろ」


カマス 「あ、それでチョコパで乾杯だったのか」


スカンク 「全員飲み放題付きで会費徴収してるんじゃんか、だけどヤマネコは酒が飲めないからソフトドリンクを飲み放題するしかないわけさ、本人的にはそんなもんそうそう飲めるかよ! って話しなんだろ」


オカピー 「確かに酒はいくらでも飲めるけどジュースは1,2杯で十分だよな」


タヌキ 「カマス、気にすんな、俺たちヤマネコの扱いには慣れてるから大丈夫」


ヤマネコ 「そこの3人、ゴチャゴチャうるさいっ!!」



ゴリ 「どうすりゃいいんだよ、あいつ・・」


カマス 「一滴も飲んでないくせに、誰よりも酒癖が悪く見えてんぞ・・」



ハイエナ 「わかったよ、俺がおまえの分の飲み放題払うよ」


ヤマネコ 「おまえ・・ 誰が金のことを言った!」



カバ 「そうだよ! ヤマネコは貧乏だけどお金に細かいヤツじゃないぞ!」


ハリネズミ 「その証拠によく財布失くしてんぞ!」


カラス 「時々古着屋で会うし」


アリクイ 「だいいちな、ああ見えてヤマネコは私立の女子高に通ってたんだぞ!」


カワウソ 「ヤマネコと違ってお母さんはすごくいい人だったんだから!」


ゴリ 「しかもヤマネコは好き放題の人生送ってんだぞ!」


オカピー 「それが今じゃ猫を16匹も飼ってんだ!」


ナマケモノ 「そうだ、そうだ」



ウータン 「ハイエナ、マジでおまえ大学出の癖にマジであったま悪いな」


ウルフ 「カマスもこういう場合のこと、心得ておいた方がいいぞ」



床にぶっ倒したハイエナの首を絞めているヤマネコに向かって 



ウルフ 「ヤマネコ、俺の馬刺しあげるよ」


タヌキ 「俺のもどうぞ」


オカピー 「俺のも食べて」


スカンク 「俺のも! おい、カマス、おまえも言うんだよ!」


カマス 「え・・ 俺 馬刺し食べたい・・」


スカンク 「おまえ・・ そんなこと言ってたら 後で しこたま後悔するぞ」


カマス 「お、俺のも食べて・・ いいよ」



ヤマネコ 「昔話してよしっ!」



スカンク 「ほら、機嫌が直っただろ・・」


カマス 「た、単純過ぎないか?」


ウータン 「あいつ、ほら、右脳しかないから」


カマス 「なるほど・・」



ヤマネコ 「でも子供の話はすんな」


ハイエナ 「なんで!」


ヤマネコ 「つまらないから、 おまえの話は殊更つまらない」


ハイエナ 「どうして!」


ヤマネコ 「誰も人の子供の自慢話なんて聞きたかないんだよっ! もしも子供の話をしたらおまえの秘密を暴露してやる」


ハイエナ 「・・」



カマス 「ヤマネコはハイエナの秘密を知ってるの?」


ウータン 「ハイエナだけじゃない・・ あいつはみんなの秘密を握ってるんだ」


カマス 「どうして? 右脳派だから?!」


スカンク 「ちっげーよ! 俺たち、しこたま酔っ払ってさ、つい誰にも言えない秘密をヤマネコに相談したり告白したりしちゃうクセがあるんだ」


ウータン 「問題はだ、 みんなその時はしこたま酔っ払ってるから自分がどんな相談をしたのか、いったい何を告白したのかを覚えてないってことなんだ」


カマス 「ひええ~~!!」


ウルフ 「恐ろしいだろう・・」


カマス 「お、おそろしい・・」


ウルフ 「素面の時に会ってそれを聞くのも更に恐いしな・・」


カマス 「わかる気がする・・」


ウルフ 「おまえも気をつけろよ」


カマス 「絶対気をつける」



タヌキ 「ところでヤマネコ、すっかり静かになったじゃん」


ウルフ 「あいつ、食ってる時はメッチャ集中してるから大人しいんだよ」


ハイエナ 「ずっと食わしとけ・・」



カシャ!!  (箸を置く)



ヤマネコ 「みんな、 ハイエナについて面白い情報があるんだが・・ 聞きたかないか?」


ハイエナ 「うわ! 余計な事を言ってしまい、誠に申し訳ございませんでした!!」


ウルフ 「ヤマネコ! 恐いから口から生肉を垂らしながら人を脅すな!」



つづく