《バブ》のお誕生日と仔猫丸投げ物語 Ⅳ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


火曜日は《バブ》のお誕生日だった


駅前の開発工事現場に捨てられて

そこのボス猫にご飯を分けてもらいながら

毎日、駅に向かう人々の足元を踏まれそうになりながら何度も行き来し

捨てた(元)飼い主を探し続けていた仔猫が保護され、魔女家にやって来た日



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    魔女 「ちょっと、そこで壁紙を引っ掻いてる女子」   バブ 「なに?」


    魔女 「手すりを見てごらん」




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                バブ 「なに? これ」


           魔女 「お誕生日のプレゼントです!」




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          バブ 「ふぇ? 私、お誕生日なの?」    


          魔女 「5歳です、おめでとう!!」


          バブ 「あ、ありがと!  それでプレゼントの中身はなあに?」


          魔女 「マタタビとカツオとカニカマの詰め合わせです」


         バブ 「わあ~~!!ドキドキ




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      アゾ 「ええなぁ・・」      魔女 「あなたにもあげたでしょ」


      アゾ 「いつ・・?」       魔女 「4ヶ月前・・」


      アゾ 「お、おぼえがないぞ!」   魔女 「忘れちゃったんでしょうよ」


 アゾ 「《あじょ》の たんじょうび、 きょ、今日ではだめなのか? そではどーでしょー」


 魔女 「何言ってんの、ダメだよ・・  だけど《アゾ》にもあげるね」


 アゾ 「よし! ぜひ よこしなさい!」


 魔女 「偉そうに・・」



               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




魔女さんは15匹の猫を抱えて大変だろうから、仔猫を引き取りましょうか

という申し出があった


どうしよう・・


捕獲時に怪我をした家族②は


自分が怪我をしてまで保護したのに・・

と、ぶつぶつ言っている  ← そういうの関係ないと思う


さらに、お兄ちゃんになった《インドラ》から仔猫を引き離すのはあまりにも忍びないとか


いっぱい働くし、猫の面倒もみるから、とか ← ほんとかよ



そんなことより

大家族だから食事などに贅沢をさせられないのは仕方がないとしても

お誕生日毎に高価なプレゼントをあげられないのもよしとしても

一匹集中可愛がりができないのも諦めて貰うしかないとしても・・


ただ・・ もしも大変な病気になった時

きちんと治療を受けさせてあげられるか、が心配なんです


頭数が少ないのと、これだけいるのでは負担が違う

尿路結石の常習《ユリぼうず》がいて、さらにその予備軍がいて

そして免疫不全の《ライガー》を抱えて・・


もしもこれがひとりっこだったり、ふたりくらいだったらやってあげられることも

これだけの子がいて、今も病気だったり、いずれ歳をとったり、その間にどんな病気になるやも知れない

その時、十分なことがしてやれないかったら・・


それなら、この子はよそに貰われて行った方が幸せになれるのかな


そんなことを真剣に考えてしまって


私がしてやれることといったら

いっぱい可愛がること、毎日楽しく暮らすこと

ただそれだけしかないから・・


だから・・ 今、考え中・・



          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ちょうど一週間前の深夜にやって来た仔猫

これはその翌日の様子


《ジンジン》は仔猫の面倒を見るとか言っておきながら・・

実は面倒くさいと思っている


だからこまごました世話を、《おにいちゃんになりたいインドラ》を初めとする他の子に丸投げし

最年長猫なのに無責任だ! という声が軍団から挙がると


「じゃあぼくは寝る時、一緒に寝てあげる係りをする」 とか言い出した


こんなんで、よくも 『仔猫下敷き事件』の時、魔女に説教してくれたものだ



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         ジンジン 「さあさあ、僕と一緒に大人しく寝なさいね」



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          こんな簡単な面倒の見方しかやらない怠け男・・



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  仔猫はじきにひとりで起き出して・・   おかあちゃ~んあせる って泣き始める



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すると そこに《ユリぼうず》がやって来て、次に《バニャ2号》も来て添い寝をしてくれる




2日目


《凛》を見かけた仔猫


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       仔猫 「おかあちゃん・・?」      凛 「違います!」  



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          仔猫 (おかあちゃんみたい きがしゅる・・)



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            仔猫 (おかあちゃん みたい きがしゅる!)



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       仔猫 (おかあちゃん・・ むにゃむにゃ・・ しくしく汗)         


       ひな 「泣きながら ねごと言ってる・・」



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     するとそこにやって来て泣いてる仔猫を囲んだのは・・

     《ユリぼうず》、《バニャ2号》、そして《見守りたいのライガー》




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さらに《ジンジン》も加わって、みんなで取り囲んで添い寝し、仔猫を安心させる作戦




さて、教育係として終日仔猫につきっきりの《インドラ》はというと・・



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            仔猫の世話で疲れ果て、魔女に抱かれて爆睡中