小さな村の包丁ばあちゃん | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


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窓の外は雲以外な~んも見えないまま谷間を抜け、ジョムソンに到着

預けた荷物はちゃんと乗せられていた


結局この日はこれが最後のフライトだった

なんと幸運なことだ


しかし空港に残された大勢の人たちはどうなったんだろう

また今日のホテルを探しにポカラの街に戻たんだろうな・・



幸運な私たちはそのままマルファを目指す

フライトが5時間近く遅れたのでのんびり歩いてはいられない



名物の琳檎はその殆どが収穫済で、昨年たわわに実っていた可愛い林檎はもうどこにもなかった


ムスタンアップルの熱烈なファンであるラクちゃんは

途中数軒だけの小さな村で林檎を求めて民家に乱入



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                          民家



アップル、アップルと騒ぐラクちゃんに、包丁を持ったおばあさんが部屋から出て来て

家の前の石畳の道路をどこかに向かって歩いて行った


包丁を持っていたから、てっきりどこかに残った林檎をもぎに行ったのだろうと思っていたが違った

この家の別の男性が籠に入った林檎をどこからか持って来てくれた



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      林檎は数日前に収穫されたものだったが、とても美味しかった



ところで、このおばあさん

包丁は分身のようなものなのか・・ はたまた体の一部なのか?

それを手から離れないかのように離さない



「この林檎、食べてもいい?」


おばあさん 「ちょっと待ちな、今洗ってやるから」


そうして林檎を受け取るのに、手に握られた包丁も一緒にこちらに突きつけられる


危ねえよ !!



おばあさん 「さあ、食べな」


と渡す時も、可愛い琳檎の横には包丁がこちら向きにギラリ


だから 危ねえって!



おばあさん 「ほら、こっちの林檎は器量が悪いけど味はいいんだよ」


包丁を振り回しながら説明しないでっ!



おばあさん 「どうだい、味は?」  


手に持った包丁を突きつける


こっちに包丁を向けて感想を聞くなー !!!



家族① 「包丁がアイテムのおばあちゃんが怖いよぉ~ あせる




おばあちゃんの好意と同時進行で包丁の先がツンツンとこちらに向けられる中

林檎をたらふく食べ、ついでにこの民家で持ってきたチップスも食べ



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  気圧のせいか、袋がパンパンだぞ・・  どうせならその包丁で刺してみてくれ



後で思った

この包丁がアイテムのばあちゃんの写真を撮っておけばよかったね


この時は 危ねえよ! が先に立ってそんな余裕がなかった



何もかも食べ終えた魔女が家から外を覗いていたら

こんな山奥に銃を持った一団が・・



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                   警官なんだけどね




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              警官 「なに写真を撮ってるんだ」


魔女 「そっちの建物を撮ろうとしてたのに、あなたが勝手に写り込んじゃったんじゃない!」


                                   (わざと撮ったくせに強気の逆ギレ)


一休み終了!


ここでちょっとお金を(ラクちゃんがね)支払って

残りの林檎をリュックに詰め込み(ラクちゃんのね)

包丁ばあちゃんの住む村を後して、一路谷間をマルファに向かう



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