間一髪 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


レストランがある空港の屋上でいつ飛ぶともわからない、いや、飛ぶか飛ばないかさえもわからないフライトを待つ


その前にせっかちなラクちゃんはパイロットの部屋に押しかけていた

フライトの様子を尋ねるラクちゃんに、パイロットは 「待ってな」 と言った


有視界で狭い谷間を行く危険飛行のポカラ、ジョムソン間

この雲と霧では飛べないよな・・



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     そのパイロットが外に出て職員たちと話をしている

     一見、飛行の打ち合わせかと思うが違う・・ ただの世間話だ



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     向こうには私たちが乗るはずの小型機が待機しているのだが・・



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   そんな飛行場内の草原にはブッ壊れたヘリコプターの残骸があったりして・・

   包帯巻いてる?



まだかな・・

これで今日は飛ばずに一日遅れたら、トレッキングの予定が狂ってしまう

どこか一箇所の宿泊地を飛ばさなければならない


それより・・

明日もポカラが曇ってフライトなしだったらいったいどうなるの?



困り顔の私に、知り合いのトレッキングガイドが話しかけて来た


ヨーロッパからの団体と一緒の彼は

昼まで待って飛ばなかったらおしまいだな・・ とつぶやいた

昼になるとムスタンには強風が吹き始め、飛行できなくなるのだ


7時に空港に来てもう11時・・


私は根性を込めて空を睨んだ



雲も、霧も、あっち行けーーー!!



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  あれ? 空が晴れてきたような・・  中央に見えるのは月で、太陽はその上



昼近くなって1便目が出発


雲を避けるように旋回してなるべく上空を行くのを見送り

私たちは出発ゲートに移動した


そこはたくさんの乗客で溢れていた

果たして私たちは乗れるのだろうか・・


暫く待つと、先ほどの飛行機が戻ってきた


「魔女、乗るぞ!」 ラクスマンの声が響き、私たちは外に飛び出した


私たち、3便目なのに2便目に乗っていいのか? 

預けたリュックは積んだのか?

そんなことを考えながらわしゃわしゃと乗り込み、座席に身を置く


やたら急いで飛び立つ飛行機

もうすぐ強風が出始める

そうなると飛行ができなくなるのだ


風が吹き始めるまでもう時間がない

先ほどと違って、今度は雲の谷間に向かって一直線に突き進む

天気が良ければ見えるアンナプルナも・・ マチャプチャレも・・

な~んも見えん


それよかパイロットさん、前が見えないのに操縦大丈夫?


あ、たま~に見える崖を目印に飛ぶわけね


わかったわ

ジョムソンに行けるなら、もうどうでもいいわ