ネパール、トリブヴァン空港にはいつも通りラクスマン(以下ラクちゃん)とデイブが迎えに来てくれて、そのままラクスマン宅へ
ラクちゃんの妻のプナムは9月に第二子を出産し、その1ヶ月後からランタンの実家に帰っている
それはネワール族のしきたりで、プナムは私たちに会えないことを電話口でしきりに謝った
私はそんな心配はいらないから実家でゆっくり休養をするように彼女に告げた
因みにラクちゃんの第二子は女児で
彼女が生まれた日にラクちゃんはその旨のメールをくれた
そして名前を決めた日にもそれを知らせた
次女の名前はプラティッチャ
どう言う意味だぃ? と尋ねると
「次の子供はまだかまだかとみんなが待っていたから《待つ》という名前にした」 と言う
か・・ かなりネパール的な名前ではないんじゃないかぃ? (ネパール人の殆どは神様や自然のものの名前)
ま、日本で言えば《待子》ってとこだわね
という訳で、翌朝は只今一人暮らしのラクちゃんが張り切って食事を作ってくれた
朝の暖かな陽が差すテラスにご馳走が並ぶ
マンゴージュースにマサラティー パンケーキ、マサラオムレツ、そしてフルーツなど
今回は家族①と魔女の生徒のたまちゃんが同行
一緒にトレッキングをするので、この日は街に出て彼らの不足のトレッキング用品を借りる
魔女のは全部ラクちゃんちにあるから大丈夫
トレッキング用品と言ってもビーサンとかなんだけど・・
この日は同行者がタメルでトレッキング用品を借り
マチンドラに行って《バブー》に会い・・ あ、勿論ママ一家にもね
街の人々と立ち話をし
パタンから会いに来てくれたスレス氏に土産の日本酒と梅干を渡しがてらフーカ(水たばこ)を吹かし
夜はギリンチェで歓迎会
と、結構忙しかった
そして、私たちのトレッキング後に遅れてもう一人日本から友人がやって来るので
いつものゲストハウスを予約しておこうとすると・・
デイブがお勧めのホテルがあるからと言ってそこに連れて行かれた
リフト!(エレベーター)のあるそのホテルのマネージャーは$35の部屋代を$15にするから是非ここに泊まってくれ、としきりに言う
ロビーには客が溢れており
「これだけお客がいれば普通の値段で他の客を入れた方が儲かるじゃないか」 と言うと
デイブが、ここのオーナーは日本人で、マネージャーが魔女を気に入ったからそれでいいんだ、という
私を気に入った?
そんな訳は絶対ない
私はかなり人間受けが悪いのだ
が、あまりにデイブが勧めるので、今回だけと思い、そこを予約した
それが後に、ちょっとした騒動を巻き起こすことになる
さて、翌朝6時にラクちゃん宅を出発
ツーリストバスでポカラへ
このバスがシビれるほどノロかった
そこらのマイクロバンなら6時間ちょっとで着いているところが8時間も掛かってしまった
ポカラではラクちゃんが以前泊まって気に入ったというホテルへ
私ここ・・ 気に入らないわ
その後ラクちゃんが言った
「わかってる、わかってる! 魔女は気にいらないんでしょう 帰りはいつものホテルにしようね~」
わかってるならなぜ泊めた・・
翌朝ジョムソンに発つためエアポートへ行こうとすると・・
ホテルのマネージャーが言う
「今日は飛行機、飛んでませんよ」
・・なに
何はともあれ飛行場に駆けつける
飛行場では、フライトを待つ人々が大勢さん
私たちのフライトは3便目
しかしまだ1便も飛んでいなかった
ポカラは悪天候
向かう先には雲が立ち込めている
出だしからこれか・・