愛しの《バブー》 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

衣替えもしないままネパールに出発

帰国後も大忙しで全く時間に余裕がなく

いまだ衣替えしてません


夏服では寒すぎる今日この頃

猫でさえふっくらと衣替えした感があるのに・・


お買い物も夏服

仕事の打ち合わせも夏服


みんなにおバカさんと思われているのでしょうね

たしかにそうですけど・・


まったく寒いわ



さてネパール日記


これまでも散々書いてきたし

ムスタンにも2回行ったので、もうそうそう書く事も少なかろう・・ と思っていた


ところがどっこい今回はハプニング続出のムスタンの旅

これはまた書かねばならないぞ・・


その前に

皆様の中にも会いたがってる方がいっぱいいらっしゃいますよね

先ずは《バブー》の様子をお伝えします



夏に、《バブー》が感染症にかかって苦しんでいる、というメールが届いた


ママが走り回って獣医を探し、診断の下、薬を与ているという

その後のメールではだいぶ回復してきたとのことで、不安でいっぱいだった私は少し胸をなでおろした


それでも元気な姿をこの目で見るまでは

と深夜の到着の翌日、マチンドラに向かう魔女は足早



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          やっと元気になった《バブー》と対面できた



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夏のある朝

店を開けようとしたダッドが、境内で下半身を血まみれにして倒れている《バブー》を見つけた

《バブー》は意識がなく、全く動かない


驚いたダッドがママを呼び

二人で境内の隅にゴザを敷いて、そこに《バブー》抱えて移動させる


その時のママの頭の中は

この子に何かあったら魔女がどんなに嘆き悲しむか、ということが過ぎったという

ママは獣医を求めて街を駆け回る


その時は頭が真っ白だったのだろう

よく考えたら息子のラーズが飼っているバグの《マチャマ》とダルメシアンの《べギー》が獣医にかかったことがあるのを思い出した


ママはラースから獣医の住所を聞き出し、獣医を病院から引きずり出してマチンドラに連れて来る

獣医は《バブー》を泌尿器の感染症から出血をしているとし

とにかく抗生剤を与えるしかない、と言った


意識のない《バブー》に、ママは必死で薬を飲ませる

薬を喉の奥に突っ込んでは無理やり水を口に運ぶ


一週間後、意識は戻ってきたが体は全く動かせない

昼間は陽の当たる場所に運び、夜は雨露が当たらない場所に移動させる日々が続いた


ママ、ダッド、ルナ、ラーズたちは一日中《バブー》の様子に目を配り

その間、心配した街の人々もひっきりなしに《バブー》の様子を伺いに訪れる


ママは柔らかく煮た食事を《バブー》の口にねじ込み、無理矢理水を飲ませ続けた


しかし半月が過ぎても《バブー》は全く動けず、回復の兆しも見られない

怒ったママはまた病院から獣医を引きずり出す


やんややんやと文句を言うママに、獣医は薬を変えた

その薬が効き始め、《バブー》は少しずつ動かすことができるようになってきた


ママは相変わらず《バブー》の口に食事をねじ込み、水を飲ませる


日本で心配を続ける私に、ラーズが

「僕らがついてる、できる限りのことをしているから魔女は心配しないで」 とメールをよこす


薬を飲ませ続ける日々は1ヶ月も続き・・

その後、暫くして《バブー》は回復した


マチンドラのみなさんの愛情と

セト・マチンドラの仏様の庇護の下

《バブー》は再び生還を果たした


再びというのは

以前にも命が危ぶまれる大怪我をしたことがあるのだ


そのことは以前にここでも書いた

その時私はカトマンズにいて、どれだけ《バブー》心配したかわからない

街の人々も、ママたちも、これはもう駄目だと思った、と後に語った


それでも《バブー》は私が帰国する時

傷だらけの無残な体ではあったが、見送ってくれるまでに回復してくれていた


それは奇跡と呼ばれ、《バブー》は人々から神の子と呼ばれるようになった



そして今回、元気な姿で再会できたことが、この旅の最大の喜びとなった


私はいつものように《バブー》と一緒にマチンドラの仏様に参拝し、お礼を言い

一緒に寺の周りを歩いて、私はマニ車を回した

《バブー》は跳ねながら私についてきた


《バブー》はもう14、5才にもなる


マチンドラの信者さんたちに見守られ、野良ちゃんながら長生きをしてくれている


どうかこれからも

仏様に、人々に守られ

長く、長く生きて

私にあなたを抱きしめさせてください



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