36名の女生徒 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


ネパールに於けるカースト制度はインドから持ち込まれた


アンタッチャブル(不可触民)と呼ばれる彼らダリットはカースト制度の外側に置かれている


彼らは人々に家畜同様、またはそれ以下の扱いを受け

これまでに差別はもとより、迫害、暴力、いわれのない拷問の対象とされ、人としての尊厳を深く傷つけられている

特に女性への偏見は激しく彼女たちの苦悶の歴史は長きに渡る


ネパールでの法律は女性への暴力を禁じているが、ダリットの女性への暴力を政府は取り合わない

例えば彼らが殺されようが問題にもされないし、高カーストの男がダリットの女性をレイプしても罪には問われないのが現状だ


インドのダリットへの差別はさらに酷く

ここに書くのも蓑毛がよだつほどで

そのおぞましい実態をお知りになりたい方は、『ダリット不可植民差別の実態』 などをご検索ください



そうした虐げられた女性たちが村を訪れていた私に会いに来た話は以前に書いた


学校にも入れない文盲なダリットの女性たちの学習、職業訓練の場が、この3月完成した



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        この赤のブラウスに青いサリーが彼女たちの制服だ



このセレモニーで驚き、感動したことがあって・・


先年、私が彼女たちと出会った時は全くの文盲であった女性たちが、まだこの会館ができる以前

ダリット女性のためのフォーラム開設という希望の光が見えたことから

人の家や屋外に集まり、野良仕事の合間に、また仕事を終えた夜に、一生懸命に読み書きの学習をしていたことを知った


この地区の学校を 『如何なる民族の子も受け入れる』 というモデル校にしたことで、ダリットの子も学校に通えるようになった

その子が学校で覚えた読み書きを、家に帰って親に教えることができるようにもなった



セレモニーで、ひとりの女性がスピーチをした

そこで、ダリットの女性たちがみんなで考えて作った原稿が読み上げられた


恥ずかしそうに、それでも一生懸命に、代表としてそこに書かれた文字を読み上げている

辿たどしさの中にあって、そこには彼女の学習努力の跡が深く滲み出ていた


何度も読みつかえ、顔を赤らめれば仲間が傍で手助けをしながら

その長いスピーチを、彼女は最後まで読みきった


あの時は字もかけず、読むこともできなかった人が

今はこうして私たちの目の前で書かれた文字を読んでいるという嬉しい驚きで・・熱くなった胸を抱え、私は彼女に大きな拍手を送った 



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           一生懸命にスピーチを読み上げるダリットの女性



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         感慨深げにスピーチを聞くダリットの女性たち


今気づいたのだが、写真中央左の顎に手を当てている男性

この地域の子供たちが通う学校のクリシュナ校長だ

心配気な顔つきから察するに、彼もまた彼女たちに読み書きを教えてくれている一人なのだろう



スピーチが終わると踊りが始まった


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スピーチの緊張が解けて、彼女たちと村人の賑やかな時間が始まる

私も女性たちに誘われて踊りに参加する



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 徒歩で2日掛かる所からやって来た女性らも含めたダリットの女性たち総勢36名       



何かを始めるのに歳は関係ない

彼女たちはみな子供や孫を持つ身だ

それでもこれから読み書きを始め、知識を身に付けようとしている


人が人であるために

人としての尊厳を守るために

そして我が子に親と同じ思いをさせないために


ここを自分たちのフォーラムとし

ここで学習し

手に職を付け


そうして人としての誇りを取り戻し

運命に立ち向かう強靭な女性として、どうかこれからを毅然と生きて子供たちの手本となってください




この試みに賛同し、協力をしてくださったドゥデクナ村村長

彼女たちに読み書き、計算、その他の知識を教えてくれることを約束してくれたブラーマンの一部有志の方々

ここにフォーラムを作ることに協力してくれた村の方々に心より感謝致します