ドゥデクナの夜 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


《ユリぼうず》が 「ちょっと外の空気を吸いたい」 と言うので外に出した


10分後に戻って来た時は・・ 猫が変わっていた


部屋に入るなり、《ボンネット》にいちゃもんを付け

「なんだよ!」 と反抗した《ボンネット》を襲った


取っ組み合う2匹

一旦ふたりが離れたところを、《バニャ1号》が 「なにしてるのよ!」 と《ユリぼうず》の頭をぶった


すると更に逆上した《ユリぼうず》


《バニャ1号》を追い掛け回す

何故か追い掛け回される母親、《バニャ1号》に併走するマザコンの《レオポン》


そのうち自分が誰を追いかけているのかわからなくなった《ユリぼうず》が《ひな》を襲う


そうしてそこらにいた全員を襲いまくった《ユリぼうず》

いきなり・・ あ~ 疲れた! と言って眠ってしまった


後で《ユリぼうず》に訳を聞いたら・・

『涼しくなって何だか嬉しかった』 という・・訳のわからない、非常に迷惑な答えが返ってきた


チッチマン君、いい加減にしてくださいね



                  本  子供たち


日本で学用品の寄付をいただいていて

今回それを持ってきた



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子供たちはみな、ノートが雨に濡れないよう、こうして服の下に入れて家路についていた



                   

                   ぐぅぐぅ 宿泊



さて、今夜の宿泊場所は、ダリットで唯一自分の家を持つ、ダリット女性の地位向上メンバーのリーダーの家


彼女とその夫は私たちをもてなそうと一生懸命

ビールを飲むか、とか、ジュースを飲むか、とか・・


貧しい生活をしている事は分かっているので断るが

そうすると非常に残念な顔をする


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           夕食のダルバートのおかずは飼っている鶏を・・



NAMIさんは普段から殆ど食事を取らない

先ずお米は殆ど食べず、おかずも手のひらにほんの少し乗るくらい

お茶も2、3口がやっと

それは日本でもそうだというので、その旨を奥さんに伝えた


驚いた奥さんは、信じられないといった表情で

そんなじゃダメだ、ネパールにはそれほど食べない人はいない

このままでは死んでしまうとNAMIさんを心配しまくる


日本にもそれほど食べない人はいないから、と慰めるも・・

慰めにはならなかった


奥さんはこの後、事あるごとにNAMIさんの極端過ぎる少食を憂いた



さて、今回村を訪ねるにあたって、私は単独で寝ることを望んだ

寝る場所はどんなところでも構わない

私は豚や鶏と一緒でもいいから、とにかく人間は単独で・・ それだけが条件だった


それで私が泊まるのは新しく出来たダリットの女性たちのための建物、ということに前もって決めてあった

ところが、行ってみると村人たちが話し合い、まさかそんなところに泊まらせるわけにはいかない、ということになったのだろう

私の部屋はこの夫婦の家の正面脇の一角になっていた



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      壁を掘ったところに置かれた蝋燭がピンクの蚊帳を怪しく照らす



そしてNAMIさんはサヌがどこかに連れて行った

とにかく別々という約束は守られた・・ かに見えた



深夜、私はトイレに行きたくなって家の外に出た


私がこの家の正面を横切っていると、家の中からサヌの声が聞こえる



「だれっ! 魔女さん?! トラ?!!!」  



なに・・ 私とトラは同じようなものなのか?


それを無視して夜空を眺める  

そこには先ほどの雷が嘘のように綺麗な星空が広がっていた


そんな感動を幻滅させるように



「魔女さん?!  トラ?!!」


うるさいよ・・ サヌ



ここには夜になると虎が出没する

だから村人は深夜には外に出ない

夕方になると鶏や山羊も虎に食べられないように室内に入れる


殆どの家には窓もない

壁にはほんの明り取りのような、虎の腕がやっと入るほどの穴があるだけで

夜はそこに布を詰めて寝る


小金持ちで窓のある家は鉄の柵がはめ込まれている


因みにカズリはこの夜、風の音も、戸の軋む音さえも虎の来襲に思え、何度も飛び起きたようで

殆ど眠れなかったという・・