働くこどもたち | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

数日前、人通りの多い道を避けて川辺を歩いていたら

川の中程に刺さった棒の先に一匹の亀さんが甲羅干しをしておりました


可愛いな・・ と思って眺めていると

そこに小石が飛んできました


驚いて目を移すと、小学校低学年くらいの男子が3人、亀を目掛けて次々と石を投げています

その中の一投が亀の甲羅に当たりまして、亀が体制を崩しかけました


喜ぶガキども


咄嗟に頭に血が上る魔女


私もそこらの石を拾い集め

ガキ目掛けて投げつけました


すべて命中


痛がりながらも怒るガキ


文句があるならかかってこいや

全員川に投げ捨ててやる

そこであの亀の仲間に食われてしまえ



ガキども、泣き顔で逃げ出してございます


私、久方ぶりに大人らしいことを致し、晴れ晴れとした気分になりました


これとまったく同じこと、過去にもやっております




4月17日


忙しい日々が続く中、この日はドゥデクナ村に向かう

ホテルから徒歩30分のところにあるバラジューのバス乗り場から6時間、バスを乗り変えて2、30分、または下車後徒歩で暫く歩いたところにある村だ


覚えていらっしゃる方もおありかな

以前ダリット(家畜以下とされる不可触民族)の文盲の女性たちのための学習及び職業訓練の場を造るという話

その建物がやっと出来上がったので落成式に呼ばれてしまったのであります



本日は出発地のバラジューで、ネパールの働く子供の様子をお伝えします


ネパールの子供はその家庭の家計を支えてよく働く


失業率の高いネパール

暇を持て余して酒飲を飲む親を持ったり、貧しさを持て余して逃げ出す親もいたり

はたまた病気の親を抱えていたり、親を亡くす子供も多い


諸事情の中、家計を助けて働く子供たちは逞しい


そんな家庭を儚みながらも、自分が家計の全て、またはその一部を支えることを彼らは誇りに思っている


だから同じ年の子供でも、お金持ちのおぼっちゃん、お嬢ちゃんと、このような彼らとの間には遥かな年齢の差が見て取れる


働く子供は逞しく、生活面では実に利口なのだ



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           マイクロバンの屋根に客の荷物を乗せる少年



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         この水売りの少年は写真を撮られるのにかなり緊張した



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     ここで働く少年では最年長の子  マナーが悪い子がいれば注意を施す



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   こうしてバスの窓から乗客に向かって「水はいかがですか」、と声を掛ける



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         働く彼らはみんな仲良し、助け合って働いている



例えば、自分が水を5本売ったとする

そこに1本も売れない仲間がいれば

捕まえた客を売れない仲間に譲る


水の代金はそこらの店とほぼ同じ値段で、決して高くない


これのもう一枚上の画像で、彼らの後ろに果物売りがいる (これは大人)

水を買った乗客に少年がさらに声を掛ける


「何か果物を買ってあげてよ、この人(果物売)、今日はまだ何も売れてないんだよ」


貧しい同士

働く者同士

相手を思いやって、糧を分かち合って、思いやりを持って生きる子供たちには大人の心が存在していた



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                汗まみれで働く子供



ひとりの子供は何故か人恋しがった

一緒にバスに乗り込み、出発まで一緒にいたい・・ という

隣で嬉しそうな顔をしてにこちらを見上げる少年


救いは彼らの明るさ

家庭には何かと事情があるだろうが

とにかく彼らは明るい



バスに乗り込んだ時、後部座席から私を呼ぶ声が

見ると、マチンドラのご近所さんが手を振っている


リシナ 「まじょ~!! まじょお~~!!」


魔女 「リシナじゃない、どこに行くの?」


リシナ 「ラムジュンの実家よ」


魔女 「正月だもんね」


リシナ 「両親がこの子に会うのを楽しみにしてるの」



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            実家に向かうリシナとおめかしをした息子




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            この子、車内の暑さのため、何度か大泣きしていた  

           だけど、ビスケットをあげると泣き止むのだった



ガソリンを補給し、バスはガタガタ道を突き進む



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            このようにレバーを回してガソリンを入れます