約1年半前に知り合ったノラちゃん
あの時このブログにも載せた通称《しろちゃん》
魔女が《しろちゃん》と出会ったのは絞り過ぎさんのレストランの前だった
壁伝いに歩いている《しろちゃん》に声をかけた
目やにで目があかないから壁伝いに歩いている、と《しろちゃん》は言った
それで目やにを取ってあげた覚えがある
その時ちょうどカメラを持っていて、撮った写真がこれだ
それからも何回か出会った
その度に声をかけたり撫でたりしたものだ
とっても可愛い子で・・
だが、暫く姿を見せなくなって
久しぶりに現れた《しろちゃん》はガリガリに痩せていた
毛は禿げ、口の中も荒れていて食べ物も食べられない状態だった
驚いた絞り過ぎさん、ららママさん親子が庭にダンボールの家を作ってくれ、食事を工夫して食べさせてもらっていた
そのおかげで《しろちゃん》はだいぶ元気になった
毛も生えてきた
その後、レストランの脇に絞り過ぎさんが《しろちゃん》のご飯と水が置いてくれ
私が店に入ろうとすると《しろちゃん》は鳴きながら寄ってくる
人恋しいようで、その時はごはんを中断してまで撫でてくれという
《しろ》は一生懸命ごはんを食べたけど・・ 一向に太らなかった
絞り過ぎさんにご飯を貰う《しろちゃん》
お水を飲む《しろちゃん》
「なでて・・」 と可愛い声で鳴きながら頭をくっつけてくる《しろちゃん》
いずれも先月の画像
《しろちゃん》の体はゴツゴツで・・ まるで骨を撫でているみたいだった
それでも《しろちゃん》は 「ミャーミャー」 と鳴き、嬉しそうにしてくれた
私はレストランに入る前、食事が出るのを待つ間、帰る時、《しろちゃん》を撫でた
《しろちゃん》が喜ぶから抱き寄せた
凄く悲しかった
痩せた体が当たるのが辛かった
その《しろちゃん》が一昨日、虹の橋を渡った
痩せた体で道に倒れていたのをららママさんが連れ帰り、最後のお水を口に含ませたそうだ
《しろちゃん》のテリトリーの中、道路沿いに車が数台止められる駐車場がある
そこの持ち主は野良猫が嫌いで、その駐車場に糞をされるのが我慢ならないらしく、それついて常日頃から文句を言っていた
そしてある日、『この駐車場に薬を撒きました』 という張り紙をしたという
何の薬か知らないけれど猫が入らないための薬であることは確かで
誰に向かってそんなことを書いたのか・・
当然猫が字を読めるわけないのに
《しろちゃん》が突然こんな状態になったのは薬のせいか、と思ってしまう
もしそうなら許せない
野良ちゃんたちが寒い冬を、酷暑の夏を、毎年どんな思いで必死に生きているか
ストーブにあたり、エアコンを入れて快適に凌ぐ人間には想像に難いのだろうか
何故・・ せめて優しい目で、愛おしい心で彼らを見守ってやれないのか
どうして彼らの苦労をわかってやれないのか
動物の命と人間の命は違うのか
そう思っているとしたら、それは人でなしだ
《しろちゃん》をこんな可哀想な体したのも人間かもしれないし
そんな《しろちゃん》を最後まで面倒を見たのもまた人間だ
同じ人間なのにこの違いは何なのだろう
否、同じ人間ではないのだね
まるっきり種類の違うヒトという生き物がこの世には住まっているんだ
知らせを受け
《しろちゃん》の、そして野良ちゃんたちの生活を想って
絞り過ぎさんと悔し泣きした昨日のこと
そういう人間がこの世にいる限り
明日は今日より良い日になる、なんて私には思えない
《しろちゃん》・・ やっと楽になったね
一生懸命に生きてほんとうに偉かった
ネパーランドの家族に《しろちゃん》のことを伝えておいたから
みんなに迎えてもらってそこで楽しく暮らしてください
![まじょねこ日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20130820/18/majo-cats/ec/33/j/o0307041012655099074.jpg?caw=800)