新年の祭り ~マチンドラ編~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


その前にちょっといいかしら・・


実はこの日の昼間のシャワータイムでの出来事

わざわざ途中でホテルに戻ってまで浴びたシャワーね


マチンドラからギリンチェに行ってそこからホテルに戻ってシャワー浴びて、それからまたギリンチェでデイブと待ち合わせして、彼の家に行って、夕方からは祭りに呼ばれていたから再びマチンドラへ、という超多忙な中での貴重なシャワータイム


昨深夜カトマンドゥ到着したNAMIさんも翌朝から魔女の忙しさに付き合わせて、いやはや申し訳なかった


なにせ昼間じゃなきゃ温水は出ない挙句、午後1時からは断水、更に翌日からは風呂などない山に行くから、後にも先にも、これは非常に大切なシャワーだった


先ずはシャンプー

カトマンズでは半日で髪が埃だらけになる


髪を濡らし

シャンプー液をつけ

たっぷり泡立て・・


泡の色が茶色っぽいんだ

毎度そうなんだ


そのまま体も洗っちゃおうね~


それで、さあ流そうか・・ ってところで


ちょろちょろちょろ・・ ぴた!


なんだよこれは

どこをどう捻っても水が出ないじゃないか・・



み、水が出ないじゃないかーーーーー!!!!



慌ててバスルームのドアを開けて時計を見るも、まだ断水開始の1時にはなってない


デイブとの待ち合わせが迫っている中

どこもかしこも泡だらけの魔女は、体にバスタオルを巻きつけ

廊下に向かって


Someone should comeーーー !!!   と叫ぶ



隣の部屋の白人男性が出てきちゃったじゃないか・・



あなたじゃない!!


あ、ちょっと待って、 あなたでよし! 


ここの従業員を呼んできてちょうだい!



隣の宿泊客慌てて階下へ


彼が連れてきたスマン君

私の出で立ちに驚く



驚くのはこっちだ!

水が出ないじゃないか!!


まだ1時前だぞ

どうしてくれる、この有様を


目を見張ってないで何とかせいや!!



スマンは慌てて踵を返し、暫くして大きなバケツに水を汲んで持ってきた


どうやらホテル中の水をかき集めたみたいで・・

階下ではオーナーのラジェンドラが誰かをしたたか叱っている声が聞こえる


・・バケツ一杯の水でこの有様の全てを収めるのか

・・難しいじゃないか



我々日本人(に限らないけど)、通常シャワータイムではどれだけの水を使っているのだろう

少なくともこの10倍は使ってるでしょう


むむ・・


それから魔女はバケツ1杯の水で

チビチビと、マジでチビチビと、量を計りながら髪を流し

残った水で何とか体を流した


この時期は長い乾季の終わり近く、一年間で最も水不足なカトマンズ

水力発電に頼っているので電気だって一日16時間の停電だ


しかしそんなことはたいした問題じゃない

これまでにも、地方の何もない道での交通バンダ(ストライキ)足止めや、道なき山中での豪雨、バスの爆破事件など、様々な局面に対してきた


この国では、こういった出来事は多様に渡って起こる

生活全般に渡って機転と応用と決断力がなければ、ただ戸惑うばかりだ


しかし、そこが楽しいのね


次に何が起こるかわからない

そんなワクワク感が、今自分が生きていることを実感させる


日本で何不自由なく生きて

それが当たり前の暮らしになっていて

ただぼんやりしとた頭を抱えて暮らすより


ここで不自由を体験し、それを自力で乗り切るために脳みそがフル回転する快感がたまらない



おっと、話が逸れてしまった


髪を濡らしたままホテルを飛び出し、断水騒動で遅れること20分、デイブが待っているギリンチェに急いだものの・・

デイブはまだ買い物から戻っていなくて

そこで暫く待たされた


これがネパールだ



さて、夕方にデイブ宅から戻って、今度は大急ぎでマチンドラに向かう


急いで行ったのに

みんなに 遅い! と叱られた


これもネパールか・・



マチンドラの門の前には既に大勢の人々が集まっていた

人混みが苦手ななので子供達といっしょに門の両脇にあるシンハー(日本で言う狛犬のようなもの・ここでは犬ではなくライオン)によじ登った

罰当たり・・ と自分を責めながら


当然《バブー》も飛び乗る



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         バブー 「いつも いっしょだよ!」


         魔女 「うん、いつも一緒ね だけどここは狭すぎるでしょう」




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       参拝の人々はここを通る時《バブー》の頭を撫でる  

       何故ならバブー》はマチンドラの守り神だから



しかし次々と子供が登って来て狭くなるし、カロは下で鳴いて呼ぶし

ついに降りた《バブー》



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          バブー 「まじょ ぼくは ここに いるからね」



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     下で待っていた《バブー》が突然通りかかった誰かに吠えかかった

     見習い犬のカロも《バブー》の真似をして吠え立てる



それは警官だった



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       子供たちが小声で言う  「きっとあれは心の悪いポリスなんだ」



《バブー》にとっては相手が政治家だろうが警官だろうが金持ちだろうが関係ない

心の悪い人間がやって来れば、彼らは《バブー》に吠えたてられられ、その場所から追い払われる


《バブー》が心の良い人間と、悪い人間を見分ける犬だということを街の人々はよく知っていて

《バブー》に吠えられた人間は例えどんなに身分が高かろうが、人々から白い目で見られることになるのだ




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              待ち続ける《バブー》と《カロ》




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           やがて奇妙なお面をつけた者たちが現れ



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                彼らは常にゆらゆらと体を揺らし・・



        まじょねこ日記

               民族的な打楽器が奏でられ・・


          お面の者たちはゆっくりとした独特の動きで踊り出す





※ 明日、明後日、何処かへ行くのでブログお休みします  


                        自分の行先もわからないヤツより