愛しのぽんたに愛の手を Ⅰ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


昔からの付き合いの友人から連絡有り

久し振りに彼女と会った


伊勢佐木町の裏、親不孝通りの飯屋で待ち合わせ


時間通りに入ってきた魔女に彼女は目を釣り上げて怒った



ぽんた 「遅いわよ! あんた」


魔女 「時間ぴったりじゃんか」


ぽんた 「ふつう 時間ピッタリに来る?!」


魔女 「来るよ」


ぽんた 「まったく・・相変わらずなのね!」


魔女 「で、どんだけ待ってたの?」


ぽんた 「いっぱい!」


魔女 「ったく、相変わらずだなぁ



ぽんた 「で、早速だけどあんたいくら持ってる?」


魔女 「千・・ 八百・・ 三十三円・・ ぽんたは?」


ぽんた 「あたし 四千・・ 八百五十円」


魔女 「ぽんたの奢りだね」


ぽんた 「・・あんた いつも ろくに金持ってないよね」


魔女 「うん」


ぽんた 「あたしビール飲んじゃっていいかしら」


魔女 「好きに飲みなよ、自分の金なんだから」


ぽんた 「あんたって・・ 相変わらず やな女ね」



私たちが会う時は現金を多く持っている方が払支いをすることになっている

私たちはヒレカツ定食と、ぽんたはそれにビールを注文した


美味そうなカツじゃないか・・



ぽんた 「そういえば、あんた いくつになった?」


魔女 「13992才」


ぽんた 「あらま! 随分年取っちゃったじゃないの! あれからそんなに経ったんだ」


魔女 「どれからよ・・」


ぽんた 「・・ だから あれからって言ってんだろうが!!」


魔女 「・・」  食うのに夢中


ぽんた 「私みたいにさ・・ あの世に行っちゃった感じとさ、 あんたみたいに時空を超えちゃった感じとさ・・ どっちがマシなんだろうね・・」


魔女 「どっちもマシじゃねぇ?」


ぽんた 「どっちもマシじゃねえよ!!」


魔女 「・・」  食うのに夢中


ぽんた 「私もこの世界で長く生きてきてさ、あんたも魔界で長く生きてさ・・」


魔女 「・・」  食うのに夢中



ぽんた 「それで、その後足の傷はどうなの?」


魔女 「いいわよ」


ぽんた 「いいわねぇ、 あんた手術しても保険が効いて・・  私が女になった時なんて保険も効かなかったわよ・・」


魔女 「猫だって効かないよ」


ぽんた 「あたし・・ 猫とおなじなのねあせる


魔女 「人間と同じよりマシじゃねぇ?」


ぽんた 「マシじゃないわよ !!


魔女 「・・」  そろそろ食べ終わる



ぽんた 「そういえばあんたんちの猫たち、元気?」


魔女 「元気だよ」


ぽんた 「いいわね・・ あんたには家族がいっぱいいて・・」


魔女 「ぽんたも 猫と暮らせばいいじゃん」


ぽんた 「あたしだって家族が欲しいよ! だけど、いつか逃げられるかも・・ って思うとさ」


魔女 「猫とそこらのバカ男を一緒にするな!」



ぽんた 「そういえばさ、あんたんち、外に白っぽい猫いなかった?」


魔女 「あぁ、《涼子ちゃん》ね」


ぽんた 「《涼子》・・っていうの?  ・・私、人間なのに《ぽんた》」


魔女 「ねえ、なにか嫌なことあった?」


ぽんた 「あ、そういうこと聞く? ふつう聞く?!」


魔女 「聞く」


ぽんた 「あんたはどうなのよ  嫌なことあった?」


魔女 「ない」


ぽんた 「もうっ! すっごくやな感じの女ね!」



二人共飯を食い終わったので

店を出てこの後川沿いのファミレスに移動



次回につづく




まじょねこ日記-Katte
                     ぽんたの仮画像




《かって》と友人のぽんたにはある意味共通したところがあるので

ブログ出演(させろ!と言われた)はOKだけど、顔出しは嫌だというぽんたの身代わりで~


このふたり、結構似てるよ


《かって》から毛深さとヒゲをなくして代わりにたっぷりのつけまつ毛、グリーンのアイシャドウに赤い口紅、そして金髪のウィッグを被せ、厚底のミュールを履かせたら・・

もうそっくりそのまま《ぽんた》!Σ(=°ω°=;ノ)ノ