《ジンジン》
《インドラ》が子猫のお世話で忙しいため、本日は僕が日記を言います
とにかくよく面倒を見てるよ
僕らの出番は無し、って感じ
それというのもさ
魔女は子猫を連れ帰って
バスケットから出したとたん、僕らに言うんだ
「後は頼んだ!」
なんだよそれ! ってみんな思うのさ
そしてそれは毎度の事なんだ
しかしほんとうに子猫の世話をしない女だよ
まったくだよ! 一切しないんだよ!!
・・あ、ちょっと顔拭いてあげてたな
だけどそれだけ
全部僕らに丸投げさ
インドラとライガーが率先して面倒を見てくれてるから僕らは楽だけど
無責任だろう、あの女!
え・・? いまさら言うか、って?
そうだよな・・
これまでも連れてきた猫たち・・ 丸投げだったもんな
《インドラ》=躾隊
《ライガー》=見守り隊
たった2匹でそういう編成を組んだ
《ライガー》は相手が小さすぎてどうしたらいいかわからない感じで
それでも子猫の行く先々について歩く
子猫が寝ている時は側で寝る
《インドラ》は思ったより凄いよ
夜に来た子猫は、その夜のうちに
《インドラ》によって、食事、水、トイレに仕方を躾けられ、覚えさせられたんだ
食事編
いい?《まだなのたん》、ごはんは こうやって 食べるんだよ
さあ! やってごらん
※ 器からご飯を食べたことがない子猫は不思議そうに見ている
《まだなのちゃん》 「ここ・・」
インドラ 「そこに こうやって かおを つっこむの」
※ だけど《まだなのちゃん》はなかなか顔をつっこめないでいる
その間、《インドラ》は、こうやって! こうやって! と隣で何度もやってみせるのだ
インドラ 「ほら、こうやって かおを 入れるの」
まだなのちゃん 「・・こ やって」
インドラ 「あ! できた!」
インドラ 「どう? おなか すいてたんでしょ おいしい?」
まだなのちゃん 「ぺちゃ ぺちゃ!」
まなだのちゃん 「ごあん! ごあん!!」
トイレ編
インドラ 「ごはん 食べたら といれ いきなさいね」
まだなのちゃん 「といで・・」
インドラ 「ほら、この中に 入って やるんだよ」
まだなのちゃん 「あい・・」
まだなのちゃん 「わあ!」
まだなのちゃん 「わぁ わぁ」
まだなのちゃん 「《いんじょら》、 あたち ここ しゅき ここ ねる」
インドラ 「まじょ・・ 《まだなのたん》が ここで ねるって 言ってるよ」
魔女 「躾は君に任せたから、あとは頼むわ」
インドラ 「わかった・・ こら!《まだなのたん》、そこで ねないの! きたないでしょ!!」
まだなのちゃん 「・・」
まだなのちゃん 「」
インドラ 「《まだなのたん》! そこで ねちゃだめ!!」
まだなのちゃん 「うわ~~~ん」
インドラ 「ないても だめ! ちゃんと おちっこ しなさい!!」
まだなのちゃん 「うっ・・ うっ・・」
《まだなのちゃん》、この後 びゃーびゃー泣きながらちゃんとおしっこをした
そして感心なことに自分で砂をきちんと掛けていたよ
お水編
インドラ 「ここが お水のむとこだよ」
まだなのちゃん 「・・」
インドラ 「よそ見 しないで ちゃんと おぼえな!」
まだなのちゃん 「おみじゅ・・ ここ・・」
インドラ 「まじょ~! 《まだなのたん》、ぼくより ずっと あたまが いいよ!」
僕 「《インドラ》、それ 自慢できないから・・」