野良猫軍団との夜 Ⅳ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

                   

        


        まじょねこ日記-Sambo

            サンボ 「まじょ あしょこにも だれか いるよ!」



                   『Kritto』


《サンボ》にそう言われて向こうの暗がりに目を凝らす

その手前には相変わらずニューフェイスちゃんがいて・・


そのもっと向こうのまっ暗がりに・・

浮かんで光る二つの目


誰だろう・・


脅かさないようにしてそっと近付いてみる


真っ暗で誰だかわからないが

二つの目はじっとこちらを見据えている



魔女 「だあれ?」


誰かさん 「・・」  (様子を伺う感じ)


魔女 「出ていらっしゃい」


誰かさん 「・・」


魔女 「魔女ですよ~」



するといきなり、二つの目がこちらに向かって走って来た

そうして魔女の前でもう一回顔を確かめてから、その猫はバッタリと倒れ

仰向けになってお尻を左右に振り うにゃにゃんを始めた



キリット君!!  


魔女がそう声を掛けると

《キリット君》はいきなり起き上がって胸に飛び込んできた


《キリット君》と会うのは久し振りだった

暫く姿がなくて随分と心配した


《キリット君》も久し振り過ぎてどうしたらいいのかわからなかったのね



まじょねこ日記



        まじょねこ日記-Kirirro

           魔女 「どうしてたの?」


           キリット君 「あのね~ ぼくね~ あのね~~~」



こうして《キリット君》が甘ったれている最中

住宅部方面から1匹の猫が走って来た



                『Tsundere


まじょねこ日記-Tsundere

 ツンデレ 「まじょぉ~ こんばんは」       魔女 「《ツンデレ君》、こんばんは!」



        まじょねこ日記-Tsundere
ツンデレ 「ぼく なかま できたでしょ  そして いつも がんばるから よしよしして」


魔女 「いいよ、《ツンデレ》は《ふぁふぁちゃん》たちのりーダーになったから、もうひとりぼっちじゃなくなったね! いつもみんなと一緒で楽しいでしょう」


ツンデレ 「うん! みんなが ごはん たべてるとき ぼく、ごみばしょの みはり してるんだ!」 (ごみ収集所で・・)


魔女 「頑張ってるねぇ」


ツンデレ 「ぼく おんなのこたち ちっちゃいこたち まもるの」

 


        まじょねこ日記-Kiritto
     《つんでれ》と おはなし しちゃだめー!!  

                      ぼくと おはなし するんだ~!



右手と左手でひとりずつ撫でて


いっぱいお話聞いて・・


《ツンデレ》は傷だらけだった

それでも仲間に入れてもらって、みんなと暮らして

ひとりぼっちだった時よりずっと楽しそうだ


ぼく なかまを まもってるんだよ!


《ツンデレ》は自慢気に話した


《ふぁふぁちゃん》たち四姉妹の住処も猫が増えた

彼ら(《なでしこ》や《ひなぎく》)が子供を産んだからだ


まだ若い母親たちが一生懸命に子育てをしている

去勢していない放し飼いの雄猫たちに囲まれて・・


《ツンデレ》は彼らと戦う

傷だらけになっても野良の仲間を守るために



                『See you・・


時計はとっくに深夜12時を過ぎていた


もう帰らなきゃ・・



       まじょねこ日記-Boss

                   帰ちゃうのか・・



まじょねこ日記-New face

     家族①の膝でぐっすり眠るニューフェイスちゃん    名前つけなきゃね・・



        まじょねこ日記-Mike
   みけかあさん 「わたしは おなかが おもたいから きょうは みおくれないわよ」


   魔女 「いいのよ、それより 安全な場所で赤ちゃんを産んでね」



もっともっとみんなといたいけど、明日もお仕事だから・・



まじょねこ日記-Kiritto&Sambo

果樹園部を歩いていると、北の森に住む《キリット君》と、南の森の《サンボ》が高いところから見送ってくれていた


私が歩いているところは他の猫たちの縄張りなんだ



まじょねこ日記-Ranbo

  住宅地の入口まで一緒に歩くのは、果樹園部でずっと待っていてくれた《ランボー》


乱暴だから《ランボー》と名付けたけれど、今は優しい子になったよ


住宅地に入るところで《ランボー》が止まる

そうして上から下りてきた《ミズニー》と一緒にそこで見送ってくれる



まじょねこ日記-Kiyowa

     この先は《こだくさん》が一緒だ 

     ここからは果樹園部には入れない《きよわ君》も合流する



いつも足を痛めている《きよわ君》

この日は元気で良かった


みんなを連れて帰りたい

だけど出来ない


あれから毎日雨


雨が上がったらすぐにまた会いに来るからね