ジョムソンにて | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください



雨の中、ホテル探しが始まった


朝から歩き続け、荒野では風に吹き飛ばされそうになりながらも頑張って下山

到着してやっとゆっくり休めると思ったカグベニはあの騒ぎで

そんな混乱の中、どこの誰だかわからない人のおかげでどうにかジョムソンに着くも

こうして冷たい雨に降られ・・


そして何よりも、ラクちゃんとカズリはひどくお腹が減っていた

途中で食べた豆を除けば、朝無人ホテルの隣の家で朝食を食べたきりだ


魔女はビスケットをひとりで食べたからそうでもないけど・・ 



一刻も早く空腹を満たしたい、体を休ませたい

彼らのそんな思いがホテル選びをどうでもよくしていた


そんな時、『マルファ ニール ホテル』 の看板が目に付いた

そう言えば、マルファの女将さんが弟がジョムソンでホテルをやってるのよ、と言っていた


私たちはそこに飛び込んだ

部屋は十分空いているという


疲れていた私たちは、もうどうでも良いからとそこに決めた


部屋に荷物を置いた瞬間、先程までシトシトと降っていた雨が激しい音を立てて本降りとなった




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私の部屋は角部屋でこのホテルでは最も良いと言っていたが、写真を撮る気も失せるほどだ

ニルギリが見えるはずの窓からは、目の前にドーンとジョムソン エアポートの建物があって景観も非常に悪い



取り敢えず何か食べよう、ということになり、レストランに向かう



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私たちがレストランに入ったその時、大きな音が屋根を叩き始めた


雹だ

突然雨が止み、直径2、3センチ程の雹がレストランのトタン屋根をガンガンと叩きつける


こうなると話し声などまったく聞こえない

ラクちゃんがパクパク口を開けてるだけの様子がひどくおかしく見えた


窓から下を覗くと、人々が慌てて人家の軒先に避難している




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                  私が注文したミックスピザ



暫くして雹が止み、再び雨となった



ラクちゃんが満面の笑みをこちらに向けて言う


「さっき親友に電話したんだ! それで元気にしているか? 変わったことはないか? って尋ねたら、僕は元気だよ、幸せに暮らしてるって! いやあ~、本当に良かったよぉー!!」



ラクちゃんがムクティナートで見た例の悪夢

妻と幼い子供を残し交通事故で亡くなったという親友の話だ



魔女 「それで離婚を切り出したプナム(妻)にも電話をしたのか?」


ラクちゃん 「うん」


魔女 「元気だった?」


恥ずかしそうなラクちゃん 「僕がいなくて寂しそうだった・・」


魔女 「ふふん」



ラクちゃんのメチャクチャ嬉しそうな顔


やたら単純で、ちょっとおバカだけど・・

やっぱり憎めないヤツ


だけど・・


ヤツは今夜も悪夢を見るのだ



雨音を聞きながら思う


日が暮れたにもかかわらずカグベニに向かった人々は今頃どうしているのだろうか

多分今夜カグベニに泊り、翌日死者を弔う儀式をするつもりなのだろうが・・


彼らはこの雨の中、いったいどこで極寒の夜を過ごしているのだろう



それにしても長い一日だった 


私は、その朝までムクティナートで過ごしていたのを遠い昔のように感じていた




         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



昨日の記事の中の革ジャンの男
皆様からカッコ良すぎ・・  という声がたくさん届きまして

男女問わず惚れちゃったみたいですね


ドラマみたいだって


あらすじは、彼と再会して恋に落ちる・・ そんな感じらしいよ~


そこで、皆さんのお勧めもあって



私、ガラにもなく妄想してみました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:



彼の顔は思い出せないが、体格の良い男だった (そもそも既に顔を忘れてるところがイタイよね・・)


先ず、意外なところで、思いがけなく彼と再会 (別にどこでも、どんなシチュエーションでもいいんですけどね)


そして恋に落ちるのね  (速いな・・)


そして結婚 (速すぎないか!! ま、いいか・・ 想像力が欠乏してるので、結婚に至るまでの過程が妄想できない・・)


彼は大柄で普通の男とはかなり違った雰囲気だったから・・

言ってみれば 『破壊と再生の神』 シヴァ神みたいな人?


・・だとすると、私はパールバティ? (シバ神の妻じゃ! しかし優しいパールバティと私はちっとも似ていないわねぇ・・)


私はカーリータイプなのよ! (カーリーはパールバティの化身なの)


カーリーとは『黒い人』 という意味で、血と酒と殺戮を好む 『戦いの女神』 (酒を好む以外は合ってる)



ちょっと・・ こうやってみると   お似合いの夫婦じゃない?!



妄想に拍車がかかってきたぞ!



パールバティとカーリーの関係を言うとね


優しいパールバティだって悪魔と戦わなければならない時だってあるのね

その時、パールバティは戦いの神のドゥルガに変身するの

ドゥルガは勇ましく虎にまたがって戦います


女神ドゥルガーがアスラの軍と戦った時、自分の血の一滴から次々と分身を生み出すアスラ軍の悪魔に太刀打ちできず・・

その時、怒りによって黒く染まったドゥルガの額からカーリーが現れ、アスラを殺戮するのです

カーリーはこの戦いでアスラの血液すべてをドラキュラみたいに吸い尽くして勝利します


勝利に酔ったカーリーは踊り始める

すると、そのあまりの激しさに大地が割れそうになったので、シヴァ神が慌ててその足元に横たわり、衝撃を柔らげなければならなかったんだ



それでカーリーっていうのはどんな感じかというと・・


体は黒で3つの目と4本の腕を持ていて、チャクラ(体の主要部分)を開き、牙をむき出しにした口からは長い舌を垂らし、髑髏をつないだ首飾りをつけていて、切り取った手足で腰を被った姿なのだ (まさに私だわ・・)



        まじょねこ日記

                       これがその姿ね    

                  

                     『カトマンドゥ ダルバールスクェアの《カーラ・バイラヴ》』 



お参りの人たちで見えづらいけど、足の下にシヴァ神を踏ん付けて踊っております

分身の魔女が手前で見上げておりますが、振り向けばこれと同じ顔にございますよ



こんな夫婦生活になるんですね

なかなかよろしいじゃございませんか~ ラブラブ



彼との再会を願って・・   妄想終了!!