前夜のこと
いつもなら何人かのスタッフが仕事を終えて部屋に押しかけて来るのでありますが
この日のスタッフは新人が多かったため、ドルバがひとりでやって参りました
話は前回迷い犬が魔女の部屋に泊まった、というので盛り上がり
魔女は若くて良い旦那さんを見つけたよ、とドルバが茶化して笑い転げるのです
魔女 「ああぁ、そのおかげで今ではこんなさ！」
写真の顔の部分を切ったからわからないけど、この時ドルバの呆れ顔ったら・・
ドルバ 「そ、そのお腹は・・ ひょっとしてあの時の・・」
魔女 「そう・・ ネパールと日本のハーフだ」
ドルバ 「いやそれは・・ 人間と犬のハーフでしょう」
魔女 「ま、そうとも言うな」
ドルバ 「で、いつ産まれるの？」
魔女 「予定日はもうすぐ・・」
ドルバ 「そりゃ大変だ！」
魔女 「・・」
ドルバ 「どうした？」
魔女 「うっ・・うっ！」
ドルバ 「まじょ、どうしたの！」
魔女 「ううっ！ く、苦しい！！」
ドルバ 「えー！ 産まれるんですか！」
魔女 「うううっ！産まれそう～～～！！」
・・まるでバカでございましょう
腹になにやら詰め込んで、妊婦ごっこという猿芝居をしてみました
こんな私は日本人の恥さらしでしょうか？
そういえば、前回同宿した件の迷い犬
その後どこへやらいなくなったそうです
あの時のカレ・・
飼い主が探しに戻ってきたなら嬉しいのですが
いずれにしろこの国では食いっぱぐれはございません
ちなみに、この夜、部屋を共にしたのはこちらのお方にございます
気が多いにも程があります
１０月２３日
朝食です
朝食を運んできたドルバが言います
チーズは厨房からのサービスです ヤクチーズですよ
ソーセージ、厨房からのサービスです
魔女の好きなパンケーキですよ
ちょっと待って・・
今朝はどうした？
誰がこんなに大量のトーストとパンケーキを食べるの？
これら他にコーンフレークスや卵料理や
飲み物だって、マンゴージュースに紅茶やコーヒーもあるのよ
ちょっと許容量の限界を考えなさいよ、限界を・・
それよか蜂蜜が足りないわよ！
あの量のパンケーキを食べる気かいΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！
食べるわよ！
せっかくだから全部食べるわよ！！
だけどコーンフレークスは食べないわよ・・ ← あまり好きではない
・・食べたわよ
お腹が苦しいじゃないの
もう動けないわ
このお腹・・ 昨夜の私とまるで同じじゃないの！
こんなことになった元凶が発覚致しましたね
食い過ぎの元凶はこいつだ・・ （左）
本日出勤のお馴染、魔女のおバカ仲間筆頭、コック長のプレム
バカのような量のパンケーキ、皿いっぱいのソーセージ、そしてめったに食べられないヤクチーズ盛り
すべてはこやつの仕業にございます
ちっとは加減を考えろ！ 加減をっ！！
魔女 「プレム、魔女が庭にいるのにどうして直ぐに出てこないんだよ」
プレム 「・・」
魔女 「プレム・・ 何だか今日も顔が赤くないか？」
プレム 「・・」
魔女 「どした？」
プレム 「・・」
ドルバ 「プレムはウイスキー飲んじゃったんだよ」
魔女 「なに？！ 朝からウイスキー飲んだの！」
プレム 「・・」
ドルバ 「恥ずかしかったんだって・・」
魔女 「なにが・・」
ドルバ 「酒を飲まなきゃ恥ずかしくて出てこられなかったんだよ」
魔女 「いつからそんな人になった・・？」
ドルバ 「前からだよ」
魔女 「・・」
プレム 「魔女、こんにちは」
魔女 「今さら・・」
プレム 「僕の作った朝ごはん美味しかった？」
魔女 「美味しかったよ、ありがとう」
プレム 「もう帰っちゃうんだね・・」
魔女 「今回はあまり遊べなかったね」
プレム 「うん・・」
魔女 「酒を飲まなきゃ出て来られないんだったらさ、今度日本の酒を土産に持ってくるわ」
コック長プレム、いつも顔が赤いと思ったら、そういうことだったのか・・
この日本の酒を土産に持ってくるって話
直後から魔女はケロッと忘れてございます
先日家族ちぃに言われまして
用意しなくちゃ、と思った次第でございます
きっと私、いろんなところで適当なことを言ってるんだろうな・・
誰に何を言ったか、家族ちぃに聞かなきゃ
よくこ覧下さい、手を握り合うメイド長のマンジューと魔女・・私たちすっごく仲良しなのです
ほかのスタッフもも仕事の手を休めてやって参りました
あ、残りのスタッフは仕事しております
それは新人だからであります