ネパール日記 ~ ハッティバンリゾート騒動・こぼれ話 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


新聞やテレビはネパールの首相を始め、各政党のトップたちがハッティバンリゾートに集結し緊急閣僚会議を開いていると報道していた


毎日数誌の新聞に目を通すラクスマン、夕方になって・・


ラクスマン 「おい、デイブ、今日は魔女が来てないけど、まさかハッティバンに行ってないよね」


カトマンズ・ゲストハウスの仕事を終えて来たデイブ 「行ってないだろう、だってハッティバンは一昨日から立ち入り禁止だっていうじゃないか」


ラクスマン 「でも昨日はキャンセルだけど今日は行くって言ってたぞ」


デイブ 「ホテル側から今日もキャンセルの電話が行ってるよ」


ラクスマン 「そうだよね、 いくらなんでも魔女もそこまでバカじゃないよな」


デイブ 「そこまでバカじゃないだろう」



          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ラクスマン 「・・魔女が来ないぞ」


デイブ 「もう8時だよ」


ラクスマン 「まさか・・」


デイブ 「電話してみよう!!」


                            ここまでは後日談



          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



夕食も終え、ハッティバンリゾートのコテージでワンちゃんとまったりの魔女


あら、ラクスマンから電話だわ

なんだか良く聞こえないな  (山の上は電波の状態が悪い)

切っちゃえ


あら・・ またラクスマンだ

何か言ってるけど、途切れ途切れだから・・

切っちゃえ


今度はデイブだ・・

途切れ、途切れ・・


今度は誰だよっ! 

ラーズからだ・・

聞き取れない・・ 

切っちゃえ


ルナからだわ

電波が悪いから切っちゃえ


またデイブから・・

シムカードがもったいないから切っちゃえ


またラクスマン・・

途切れ途切れにラクスマンの声を聞きながら携帯を手に外に出る

庭を歩き回っているうちに電波状態が比較的良い場所発見



ラクスマン 「今どこだ!」


魔女 「ハッティバン」


ラクスマン 「ハッティバン?! いったいそこで何してる!」


魔女 「今はラクスマンと話してる・・」


ラクスマン 「そうじゃなく! 何してた!」


魔女 「庭で・・」


ラクスマン 「庭? 庭にいるのか!」


魔女 「うん」


ラクスマン 「いったい何をしたんだ!」


魔女 「なにも・・ してないよ」


ラクスマン 「どうせまた自覚がないだけで、何かしたんだろ! でなきゃそこにいるわけがないじゃないか!」


魔女 「・・」


電話の向うにデイブの声 「ホテルの庭はアーミーテントでいっぱいだと聞いたよ!」


ラクスマンがつぶやく 「拘束されてるな・・」


デイブの声 「今回はなにをやらかしたんだ・・」


ラクスマン 「魔女、よく聞いて! 僕らで救い出してやるから心配するな!」


魔女 「心配なんてしてないよ」


デイブにと話すラクスマン 「やっぱり魔女は僕たちを信じてるぞ! 何とかしなきゃ!」


デイブの声 「しかし今度はいったい何やらかしたんだ・・」


ラクスマンの大きな声 「そんなことより助け出さなきゃダメだろう!」


デイブの声 「とにかく今からハッティバンに行って、事情を話して連れ帰ろう」


ラクスマンの声 「事情って?」


デイブの声 「・・悪気はなかったとか?」


ラクスマンの声 「悪気がなくて銃をぶっ放すのか?」


デイブの声 「銃をぶっ放したの!!!」 

                     (魔女、思わず携帯を耳から離す)


ラクスマンの声 「例えばの話さ・・」


デイブがつぶやく 「やめてくれよそんな例え・・ まぁ・・やりかねないないけどさ」


ラクスマン 「とにかく今からそっちに行くから待ってて!」


魔女 「来なくていい」


ラクスマン 「どうして!」


魔女 「もう寝るから」


ラクスマン 「そんな状態でよく寝るなんて言えるな!」


魔女 「若い子がベッドで待ってるからもう切るね」


ラクスマン 「待て! なんだよそれ!!」


魔女 「私はホテルに泊まってるの、部屋には若い子が・・ あら、彼ったら私が心配で出てきちゃったわ」


ラクスマン 「ハッテバンは昨日今日と一般の泊り客は締め出されてるんだよ! それに彼って誰だよ!」



ここで私はラクスマンに一部始終を簡潔に説明しなければならなかった


あまりに拍子抜けしたんだろうね

ずっと早口でまくし立てていたラクスマンは、話を聞くと呆気なく電話を切った


思うに・・

聴こえていた彼らの会話はこの私に対して随分と失礼じゃないか



話に色を添えるため

まったく関係のない、前々日のギリンチェでの朝食の画像を載せちゃいます



まじょねこ日記-Masala Omelet
       マサラオムレツにバタートースト、ホットレモン  定番ですな・・



まじょねこ日記-Fruits
      パパイヤ、ブドウ、ザクロ     もう言うことなしですね




まじょねこ日記-Sikaruni
          こちらが知る人ぞ知る(殆ど誰も知らない) シカルニ』


ちょっと甘くしたヨーグルトにシナモンパウダーを混ぜ、ココナッツをまぶしたもの

この店に来る日本人に 「ここは何が美味しいですか?」 と聞かれることがある


その時デザートにお勧めするのがこの『シカルニ』

誰もが 「美味しい!」 と絶賛してくれる一品だ 


これ、日本のネパール料理店にもたまにあるけれど、やはりメインのヨーグルトは現地のものには敵わない

ギリンチェに行く機会があったら、ヨーグルト好きの方、是非試してみてください




まじょねこ日記-Sikaruni with Fruits
デイブが買ってきてくれたフルーツをシカルニにブッ込んでみた    旨っ!!!




思うのだけど・・


客を見ていると、白人系の人たちは店の子を呼んでメニューを指差し

「これはどんな食べ物ですか?」 とよく聞いている


だが殆どの日本人は聞かない

そして、自分が知っているものしか注文しない


自ずと食べる物と言えばモモとかチョーミン(チョーメン)とか・・

「地球の歩き方」に載っているようなものばかりを注文する人が多い


また、若い子たちは街中で日本人を見かけると知らない相手でも気さくに声を掛けて友達になり、寄り集まって情報交換に余念がない

(ちなみに私、まったく声を掛けられませんが どして? 若者じゃないから? あ、あの顔だからか)


なぜ、折角外国に来いるのにその土地の人々に声を掛けないのか・・


日本人同士で限られた情報交換をしたってたかが知れてるし

美味しい店、面白いものを売ってる店、安い店、どこどこへの行き方

そんなの正直そうな地元の人を見つけて聞くのが一番なのに


例え言葉がわからなくても、どんなことでも一生懸命に伝えようとすれば、相手も一生懸命で理解しようとしてくれる


外国で日本人を見て思うこと

日本人はどうしても日本人同士でツルみたがる


バックパッカーといえど、結局は淋しがりやさんなの?


それって、どうしようもないことなんですか?

民族性?


私には理解しがたい日本人の不思議のひとつ