《ジョン ブリアン》
この前の夜
魔女が寝てから僕らは会議を開いた
会議のテーマは 『魔女どこにも行かさない!』 ということで
僕らはそれについて話し合った
《ジンジン》から
「《凜》が封印している魔女の服は部屋着だから、意味がないんじゃないか」
という意見が出され
それを元に《凜》は封印のさきほこ(矛先ね・・)を変えた
ボンネットからは
「魔女が外に出る度に不安になる」
というちょうちょ不安定(情緒不安定)な気持ちを訴えられ
僕らは作戦を寝った (字が違うから・・)
ジンジン 「魔女を外に出さないようにするにはどうしたらいい?」
凜 「魔女に服を着せない!」
みんな 「・・」
バブー 「《ボンネット》が重い病気になる!」
ボンネット 「・・なんで僕」
ユリぼうず 「魔女に噛み付いて怪我を負わせる!」
ジンジン 「ずいぶんと君らしい意見だね・・」
アゾ 「《じ、じんじん》のえんけーはげが からだじゅうに 広がる! どーでしょー!」
バブー 「それはただのハゲネコじゃん」
アゾ 「そ、そでで ええんじゃ・・」
ジンジン 「どんな猫だよっ!」
僕 「ねえ、魔女は出かけるときは車だよね」
ジンジン 「ごミ捨てに行く時以外はそうだね」
アゾ 「わ、わ、わかった! くるまをこわすんじゃ! そうじゃろ」
ジンジン 「どうやって・・」
アゾ 「よしむにぇどのを ふっりまわして」 (吉宗=《アゾ》が大切にしている剣道の竹刀)
ジンジン 「猫が竹刀をどうやって握るんだ?」
アゾ 「・・むむっ」
ユリぼうず 「ねえ、もっと現実的な話をしようよ 蹴り壊すとかさあ」
ジンジン 「おまえのその短い足が車にとどくのか?」
ユリぼうず 「あぁ、僕の足は風車にだって届くんだ」
ジンジン 「おーい! こいつ、またドン・キャホテになりつつあるぞ~」
アゾ 「じ、じゃあ くるまを かくす!」
ジンジン 「どうやってっ!!」
僕 「車の鍵を隠す、っていうのはどう?」
ジンジン 「そうか、その手があったね!」
それから僕は、鍵入れから魔女の車の鍵を咥え出し、それを隠した
そしてどんなに魔女に聞かれても、誰も隠し場所は言わないことになった
つまり絶対に口を割らないってこと
次の日の夜、魔女は出かけようとしていた
どうやら仕事っぽかったけど、そんなのわかったものじゃない
そのままニャパールに行っちゃうかもしれない
鍵入れにそれがないことに気付いた魔女は僕らに 「鍵を知らないか」 って尋ねた
僕らは全員 「知らない」 って答えた
だけど結局
魔女はカエルの車に乗って行ってしまった
幸い暫くして帰って来たから良かったけど
僕はカエルの車の鍵も隠すべきだったと反省した
翌日の魔女は朝からずっと車の鍵を探していた
僕らは顔を見合わせて 「絶対に口を割らない」 確認をし合った
ところが・・
ところがだよ
意外なところから魔女に助っ人が現れるんだ
今日は遅くなっちゃったから続きはまた明日だって・・
ごめんね