ネパール日記 ~いつも一緒に~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


私たちはインドラチョ-クからニューロードに向かった


ニューロードでは、たくさんの人々がティハールを祝う商店の灯りが眩い道を行き交っている

私たちも賑やかにはしゃぎながら趣向を凝らした店々を見てまわる


本来はこのように電球ではなく、道から自宅まで蝋燭が灯される

明日10月26日はラクシミプジャ

それは富と繁栄の神、ラクシミを家に招き入れるための灯りだ


近年では、蝋燭ではなく小さな電球が街を飾ることが多くなり

まるでクリスマスのような騒ぎだ



ともすれば人の波に飲まれそうになりながら

人々に押されて私たちを見失いそうになりながら


それでも名を呼ぶ私たちの声を聞けば

見失ったという不安な顔から表情は一変し、《バブー》は一旦大きく飛び跳ねるようにして人の間を縫って走って来て子供のようにすがりつく


《バブー》は楽しくて楽しくて仕方がないようで

私たちの誰よりもはしゃいでいた


道行く人々の中には、《バブー》を見つけると笑顔になって声を掛けてくれる人が何人もいる



マチンドラの境内に迷い込んだ小さな子犬は

《バブー》と名付けられてそこに住む人々に可愛がられ

マチンドラの観音様を守って生きると決めた


どんな目に遭ったのか・・

傷だらけになったその姿に、誰もが祈りながら覚悟を決めたこともあった


そんな姿の《バブー》が、道の向うに佇んでこちらを見ているのを目にした時

恐ろしく傷つき、余りにも痩せ細った体に私は凍りついたように竦んだ


それでも這うようにしてやって来てくれたバブーの首に

近所の人が買って来てくれたマリゴールドの飾りを掛けて一心に祈った

《バブー》を取り上げないでくれとひたすら神様に祈った


そんな死の縁からの生還という奇跡がみなを驚かせ

いつの間にかバブー・バイラヴ(神)と呼ばれて人々に慕われるようになっていた



これまでのいろんなことを思い出しながら《バブー》と共にティハールの街を歩いた

《バブー》に神様のご加護を

そこかしこで暮らすたくさんの野良犬、野良猫たちにもご加護を・・



 
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                      インドラチョーク



  
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   各家や店の前には色粉で絵が描かれたり、このようにして器に香が焚かれる




                                                                              

                        ニューロードにて



       
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                       ママと一緒に


            
  
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 嬉しくて仕方がない《バブー》は、この絨毯の上で何度もゴロンゴロンと転がり続けた


 
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 大きなショッピングモールの中庭   犬は入れないけど警備員さんが見逃してくれた

 ここでも《バブー》に声を掛ける人たちが・・


   
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             途中で知り合いに会って長々と立ち話になり・・



      
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                バブー 「ねえ、 はやく いこうよ!」



 
      

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