ネパール日記 ~不慣れなガイド~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


ナガルコットから山を下る途中にカトマンズゲストハウス系列の新しいホテルがオープンしたので見て行って欲しいとデイブが言い出した


そこではロビーの椅子のふんわり具合から客室の調度品までをチェックしてみて、と言われてマネージャーに案内され、ホテル内を見てまわる



       
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                   2階客室からロビーに向かう階段



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絵画もネパールにしてはなかなかセンスのあるものを随所に取り入れてあり

古都バクダプルを一望できる客室は余分なものはなく、調度品にはネパール独自の彫刻を取り入れるという趣向が凝らしてあり、良し


喧騒から離れた空気の良い郊外で静かな時間に浸るには持って来いのホテルだ


バクダプルを一望できるホテルのテラスでランチにしよう、とデイブが言い

私たちは素晴らしい景色の中で美味しい食事を楽しんだ





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 メニューのチェックをするデイブ      これはデイブが最もデイブらしい普段顔の写真





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            テラスからも客室からも一望できるバクダプルの村



さて、どなたかナガルコットでヒマラヤを見るのに、行きでも帰りでもいいからこのホテルに宿泊したい方

魔女にご一報を

こちらの宿泊費、お安くしまっせ


・・って、ネパールに行きたいなんて人は早々いないな

いいところなんだけどなぁ



先程からデイブの携帯に頻繁にかかってくるのはラクスマンからのメール


実はラクスマンも私たちと一緒にナガルコットを楽しむことになっていたのだが

彼の旅行会社を利用したアメリカ人夫婦に気に入られ、本日のカトマンズ市内観光のガイドに指名されてしまったのだ


各国の言葉を話すガイドを抱えていながら、ゲストのリクエストに答えようと自らガイドを引き受けたのがラクスマンにとって悲劇の始まりだった


最初に電話が掛かって来たのはカフェで朝食を取っていた時

それはラクスマンからではなく、約束の時間前にアメリカ人夫婦をホテルに迎えに行った車の運転手からだった


「ラクスマンが行方不明なんですけど・・」


デイブは焦った

もう朝食を取っているどころじゃない


ラクスマンに電話をかけるも出ない

それから彼を求めてあちこちに電話を掛けまくる


終いには充電がなくなってしまい

カフェで充電させて貰いながらラクスマン足取りを追っている


やっとラクスマンと連絡がつき、「今どこにいる!」 と聞いたら

「道を歩いてる」 と意味不明なことを言われ、電話を切られたそうだ




さて話は戻るが途中のホテルで豪華な昼食中の私たち

デイブがため息をつきながらラクスマンからのメール画面をそっと私に見せる


「Who made Swayanbu ? 」 (Swayanbu ネパール最古の仏教ストゥーパ)


・・ これを見た私は思わず食べ物を吹き出してしまった


デイブ 「どうする・・」


魔女 「放っとけ」


デイブ 「そうしようか」


魔女 「シカトでいいよ 自分で引き受けたんだから」


デイブ 「でもラクスマン、焦ってるんだろうな・・」


魔女 「大丈夫、ヤツなら絶対何とかするって」



その後も


「When was Kumari Bahal built ? 」  (Kumari Bahal クマリの館)


「When was Patan Royal Palace built ? 」 (Patan Royal Palace パタンにある旧王宮)


と・・

ラクスマンの移動先がまるっきりナビられている文章が立て続けに送られて来る



私にはラクスマンの行動が手に取るように分かる


カトマンズ名所旧跡巡り

指名されたガイドはランタン育ちのラクスマン

カトマンズの歴史なんて知りゃあしない


先ずは丘の上に立つネパール最古の寺院、スワヤンブナートにご案内

ゲストのアメリカ人夫婦がラクスマンに尋ねる


「この仏塔は誰が造ったのですか?」


(だ・・れ・・?)

「お・・ おぉ、その前にちょっとこの寺院の中を御覧下さい、素晴らしいでしょう」


ゲストが中を見ている間にデイブにメール

「Who made Swayanbu ? 」


返事がなかなか来ない

ラクスマン焦る


業を煮やして電話をかける

デイブ電話に出ない


ゲスト、中を見終わる

ラクスマン慌ててゲストを展望台に移動させる


ゲストがカトマンズの街をを眺めている間に大急ぎでガイドを連れた観光客を探す

見つけるとそこのガイドに話しかけ

スワヤンブは誰が作ったのか、とかその由来だのをフレンドリーな感じで聞き出す


そしてゲストの所に戻り

さも知っていたかのように自慢げに説明する


カトマンズのダルバールスクェアに行っても

クマリの館に行っても

パタンのダルバールスクェアに行っても

絶対同じことをやっている



食事中は面白くて私はデイブと一緒にゲラゲラ笑っていたが

何度も送られてくるメールに・・

終いにはなんか可愛そうになってきた

帰ったら慰めてあげよう


あ・・今日の予定はもういっぱいだった


慰めるのは後日ね


あ・・ その頃には私、今日のこと忘れちゃってるかも



             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



いうことで、こんなガイドを引き連れてカトマンズ観光やヒマラヤトレッキングなぞ如何でしょうか

そりゃあもう楽しいですよ


あ・・ちゃんと日本語を話すガイドもいますので、その方がよろしければそちらを


そしてカトマンズの夜はラクスマンやデイブと飲んじゃってください

時折アホな日本語が飛び交うアホな異国の夜をお約束致します


そんな旅行を楽しみたい方、魔女までご連絡を 

って・・ 行く人いるのか?




おまけの画像

       
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    このホテル入り口の大きなガラスドアの表にいた立派な体格の素敵なガガ様