10月20日(木)
ラクスマン宅のバス、トイレ付きの部屋は快適で
昨夜のテラスでのバカ話は深夜に及び
そのせいでこの朝は9時まで眠ってしまった
私たちが起きたのを見計らって、ラクスマンとプナム(妻)が朝食の用意を始めた
テラスには自慢のピーナッツバターと共にトーストにマサラオムレツ、マサラティーが並べられる
このピーナッツバター
アレルギーがある人は即死するほどの濃厚さで実に美味しい
デザートにはパパイヤ、バナナ、リンゴ、ザクロがたっぷりと入ったヨーグルトが出される
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今日も《バブー》に会いに行く
ここからすぐ側のロックタントリーチョークへ出て、そこからバスに乗るも
相変わらずレグナートマルグに差し掛かる道は込み合ってまったく動かない
タメルでバスを降りてタメルチョーク方面に歩き出す
いつもの道よりこっちの方が近そうね、と思い歩いていたら突き当たりになってしまった
困惑顔で立ち止まった私に、そこにいたお兄さんが寄って来て、手まねで突き当たりの建物の間が通れるよ、と教えてくれた
この国には、『この人は何を困っているのか、どうしたいのか・・』 を瞬時に察して親切に助けてくれる人が多いのでとても助かる
そこはやっと人一人が通れる狭さで、抜けると馴染みの道に出た
ありがたやー
タメルの街中で先日のリキシャマンに会った
彼は 「マジョ、あの時はゴメンなさい、結局白人の客にあちこちに連れてかれて戻れなかったんだ」 と謝った
それで今日はお詫びにタダでマチンドラまで乗せてくれる、と言う
ありがたやあー
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リキシャから降りると、マチンドラの裏通りには人々が店を張っている
もうすぐティハールということで、買い物客で賑わう路地はまともに歩けない
日本で言うならさしずめ暮れのアメ横のような混雑だ
実際、一週間後にはネワール族の新年がやってくるのだ
ここにはネワール族の知り合いも多く、売り物の梨やリンゴを手渡してくれる
ありがたやー
人々を書き分け、やっとの思いでマチンドラの裏門を潜る
《バブー》が駆け寄ってくれたが、どうも様子がおかしい
片方の前足が地面につけない・・ 3本足でやって来た
見ると怪我をしている
「夕べも喧嘩をしたんだよ・・ ここにやって来る他所の犬としょちゅう喧嘩さ」
そう言いながらラーズが眉を寄せる
ラーズは魔女と居並ぶほどの生きもの好きで
その点で私たちの間には人間の中でもそういった類の人間同士としての同属意識がある
《バブー》の日々の食事の世話や、喧嘩による怪我の様子をみてくれて
フロントラインも説明した通りに彼がやってくれ、よく面倒をみてくれている
ほんとうに、ほんとうに、ありがたやーー
この時期、ママの店は忙しさを極める
たくさんのティハールグッズを仕入れ、客足も途絶えることがない
ママは弟が入院している病院に出掛けていておらず
ダッドとルナ、ラーズの家族に加え、ルナの友人のアンビカが忙しい店を手伝っていた
ママの弟は、丁度私たちがカトマンズに到着した夜に転んで怪我をし
大腿部骨折に加え、頭部も怪我によって大量出血してしまったのだ
新年を控えて店が忙しい時期、ママは大変な思いをしていた
その分ラーズが私たちに気を使う
目が合うたびにお茶を飲む? それとも冷たいものがいいかい? と聞いてくる
そうして、忙しい中、お昼にはこうして食事を買って来てもくれる
ありがたや・・