それぞれの訳 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

            

          電話  《ジョン ブリアン》が電話機を壊した訳



《ジンジン》


実際こんなことになっちゃったのは《ジョン ブリアン》のせいだ



魔女が長い時間家にいない時がある

それはたいていお仕事なんだけどね


それがあんまり長い時間だったりすると

《ジョン ブリアン》が魔女を心配し始めるし

さらに緊急の事態が起こった時はもう大変だ


どうしてそんなことを思いつくんだか

そんな時、《ジョン ブリアン》は魔女に電話をかけようとする


前に魔女が天窓を開けっ放しでお仕事に行ってしまった

その日はお天気が良かったと思うんだけど

しばらくしたら急に雨が降ってきたんだ


そのうち、雨はお部屋の中に入って来て

カーピェットの上を、ピチャピチャ、ピチャピチャと音を立てて濡らし始めた


それを喜んだのは《凜》だけで、僕らはすごく不安になっていた

水はどんどん広がって、カーピェットじゃないところまでやって来た


それを見ながら後ずさりをしていた《ジョン ブリアン》が、いきなりのけぞったみたいにしてドアの横にある電話機に背伸びしてしがみつき、持つところ(受話器)を引っかいて落っことしたんだ


それからボタンみたいのをメッチャクチャに押し始めた

ガッチャガッチャと押しまくったんだ


ぶら下がった持つところは黙ったり、ツーツー、ツーツーと文句を言ったりした

《ジョン ブリアン》は座ったり立ったりしてしばらくそれを見詰めていたけど

そのうちお部屋を一周したりしながら何度か確認していた


それ何度目かに確認していた時

いきなり電話がビービーとさらに大きな声で文句を言い出し、《ジョン ブリアン》は飛び上がって驚き、もう電話の側に行かなくなった


電話はいっぱい文句を言っていたけど、そのうち少し静かになった

持つところはぶら下がったままいつまでも文句を言ってた



《ジョン ブリアン》はずっと前からそういうことをやっていて

そのための予防を魔女はやっていたんだけど


そんなの《ジョン ブリアン》にとってどってことなく

何度もそうやって魔女に電話をしようとしては、電話に文句を言われていたんだ


電話も文句を言うのが嫌になっちゃったんだろうね

この前からは何をしてもシンと黙り込んだままだ


魔女が言うには、壊れちゃったんだって

どうやら不便らしいよ


      
        まじょねこ日記-Jyon brian
            僕は魔女にお知らせしたかっただけなんだからね




            パンチ!  《凜》が襖に穴を開けた訳



《バブー》


私たちのいるリャビングの隣にもうひとつお部屋(和室)があるんだけど

そこには私たちのごはんの予備があったり、魔女のお洋服があったり、使わない大きな寝転ぶ椅子があったりして、散らかってるの


魔女がそこに入るたび、私たちもわあ~いって言って一緒に入ってかくれんぼするんだけど

魔女が 「さあ、もう出なさい」 って言うと、私たちはがっかりしながらそのお部屋から出るんです


《凜》は手がとっても器用で、扉を開けるのが趣味なの (小さめの扉はどこでも開けてしまう)

昨日、同じことがあって、《凜》がその部屋にある(襖の)扉をあっという間に開けてしまい、そこに入り込んだ


魔女が出てきなさい! って言っても、奥の方に入ってしまって出て来ない
《凜》を出すには、手前に詰まったどうでもいいような物を色々出さなければならなくて

それが面倒な魔女は、おしおきだ! て言って、扉を閉め、《凜》を閉じ込めてしまった


それで私たちと一緒にその部屋を出てたんです

それからじきに・・


《凜》がふつうにネズミのおもちゃで遊んでる


「どうやって出たの! 出られる訳ないじゃん」 と言いながらそこのお部屋を見たら


ドア(襖)に穴が開いていた


まじょねこ日記

まじょねこ日記
 破かれたところをめくると、ちょうど《凜》の大きさで穴が・・


その穴は魔女をがくぜんとさせました



    
        まじょねこ日記-Rin
                    説教をされる《凜》




       星  《ユリぼうず》がこうして訴えている訳


《アゾ》


しつこい ねこが おる

よるになると ずっと こんなふうに して 目を ぷるぷるさせるんじゃ


      
まじょねこ日記-Yuribouzu


魔女 「・・そんな顔したってまだ点けないわよ」


ユリぼうず 「どして・・」


魔女 「まだ耐えられるから」


ユリぼうず 「耐えられない・・ もうじゅうぶん寒いのよね」


私 「たっ! たっわけねこがっ!! これしきのさむさも こらえきれんのか!」


ユリぼうず 「堪え切れんわ!」


私 「そんな ちゃんちゃらみたいなけを もっとってもか!」


ユリぼうず 「ちゃんちゃら・・?」


ジョン ブリアン 「魔女がそう言ってた 《ユリぼうず》の毛は僕らのと違ってちゃんちゃらだ、って」


ジンジン 「密度が高いってことらしいよ」


私 「な、なに! あまいのか!」


ジョン ブリアン 「え・・ 何が?」


私 「ちゃ、ちゃ、ちゃんちゃらじゃよ」


バブー 「そうなの?」


ボンネット 「知らなかった・・」


私 「ど、どうして あまいのに さむがる!」


ユリぼうず 「関係ないだろーよ!!」


私 「・・はて、あまさと さむさは かんけーないのか?」


ユリぼうず 「何も関係ないよっ!!」


私 「そうか・・ あまさは 『あまた』の かんけー者じゃったのか・・」


ジンジン 「何でそこでラーメン屋が出てくるんだよ!」


ジョン ブリアン 「しかも 甘さは人じゃないし・・」


ユリぼうず 「とにかく寒い!」


魔女 「我慢しなさい! チンチラ毛のくせして!」


ユリぼうず 「じゃあ何でここにストーブが置いてあるんだよっ」


魔女 「それはただの飾りだよっ!」


ジンジン 「え、飾りだったの? 僕は見栄で置いてあるんだと思ってた」


私 「ちゃんちゃらも そうやって かざられておけ! ぴゃっぴゃっぴゃっ」


ユリぼうず 「こ、このお~~ !! 」


私 「しゅぎょうに行ってまいる! まじょ、どあを あけいっ!!」




     あし 《ボンネット》がコタツの中で魔女の足を噛むわけ


魔女


それは冬季コタツの中限定の暴君だからです




          音譜  魔女がちょっとご機嫌なわけ


《凜》


ずぅーーーーっと探してた 『とーきょーみゃつびゃしゆーふぇふじぇーのちゅーちょー』が

今日、夏のバッグから見つかったからです