ジンジン
《水玉》を探しに出た《凜》は
ゆうべ、ずぶ濡れになって帰って来た
そしてご飯も食べずにこたつに潜り込み、朝まで出てこなかった
そうだ! やっとコタツを出してもらえたんだよ!
3くらい寝た前のことだけどね
言うまでもなく《ボンネット》は喜んだよ
おっ開いた目をウルウルさせて喜んださ
こたつの出現によって
《臆ボン》のテラス角暮らしは見事終了し
《ボンネット》は一夜にしてコタツの中の帝王として生まれ変わった
そして待ちに待ったコタツ生活
魔女がコタツを出したら、《ボンネット》は即刻テラスから引っ越してきた
しかし角暮らしが身についちゃったんだろうね・・
写真を撮ろうとコタツの中を覗いた魔女が《ボンネット》に言った
魔女 「なに持ち込んでる・・」
ボンネット 「魔女の靴下・・」
魔女 「どうして」
ボンネット 「・・」
そしてその横には
魔女 「なんでいつもこもる度にそれらを持ち込む・・」
ボンネット 「・・僕のカジャイ道具」
魔女 「何をするための家財道具なんだ?」
ボンネット 「・・」
魔女 「それは、セットじゃなきゃダメなのか?」
ボンネット 「ダメ・・」
魔女 「あの2点セット・・ なんか感じ悪い・・」
なんか、わかる気もする《ボンネット》のこだわり・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こちらは昨夜、《凜》が濡れて外から帰って来た後の魔女家
《パパ・ジョン ブリアン》が何かを知っているのではないか・・
という情報を得た僕たち軍団
夜食の時のこと
廊下は寒いからと、魔女が《パパ・ジョン》に部屋の中で夜のおやつを食べるように進めた
そこへ・・
バブー 「ねえ・・ 《パパ・ジョン》」 パパ・ジョン ブリアン 「な、なに?」
バブー 「《水玉》のことなんだけどさぁ」 パパ・ジョン ブリアン 「え・・」
パパ・ジョン ブリアン 「ぼ、僕はなにも・・ し、知りませんよ」
ユリぼうず 「魔女、僕のおやつを《パパ・ジョン》の前に!」
魔女 「はい」
ユリぼうず 「まあ、ここはひとつ一緒に食事でもしながら男同士、腹を割って話をしましょうや」
魔女 (どこのオヤジだぃ・・)
ユリぼうず 「《パパ・ジョン》さんよ、《水玉》のことをさ、何が知ってるんじゃない?」
パパ・ジョン ブリアン 「い、いや、ぼくはなにも・・」
魔女 (いったい誰の真似だい・・)
パパ・ジョン ブリアン 「・・」
パパ・ジョン ブリアン 「・・」
ユリぼうず 「むむむ・・ む・・」
ボンネット 「ヤ、ヤバイよ・・」
ジンジン 「始まるぞ!」
ユリぼうず 「むむむぅ~~ むっ!!」
ジョン ブリアン 「魔女! 《ユリぼうず》がヤバいよ!」
ユリぼうず 「放せえ~~!! ぶっ飛ばして口を割らせてやる~~~ 」
パパ・ジョン ブリアン 「わぁぁぁぁぁ~~ん そとにだしてえぇぇぇぇ~~」
《水玉》行方はいまだわからず・・