《パパ・ジョン ブリアン》をお部屋に入れる大作戦の続き | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


ジョン ブリアン


僕の父さんをお部屋に入れる大作戦の続きです


やっとご飯を食べ終わった父さん、つまり《パパ・ジョン ブリアン》は、顔をあげて言った



パパ・ジョン ブリアン 「みんながいっしょだったから きょうは ごはん ぜんぶたべた」


水玉 「兄貴、まあ、ゆっくりして行きなよ」



パパ・ジョン ブリアン 「じゃあ・・ ちょっとだけ」

 


まじょねこ日記
          パパ・ジョン ブリアン 「《みずたま》、これは なあに?」



水玉 「ああ、それは崩壊した猫ハウスなんだ」



パパ・ジョン ブリアン 「ほーかい って なあに?」



水玉 「もう使えないってこと」



パパ・ジョン ブリアン 「そうはみえないけど・・」



水玉 「一階の天井が落ちちゃってるし、それより臭いを嗅いでみなよ」



パパ・ジョン ブリアン 「うわ! くっさ!!」


水玉 「な、とてもじゃないけど住めないだろ」


ユリぼうず 「それは僕と《ボンネット》の部屋争いのなれの果てなのね」


ジンジン 「何を人事みたいに言ってるのさ、なれの果てにしたのは自分だろうが」


ユリぼうず 「そんな本能的なことを突かれても、いったいどうしたらいいのやら・・」


水玉 「どうもこうもねえ! おまえ一人が反省すりゃぁいいんだよ!」


それから《パパ・ジョン》は《水玉》に促されて、お部屋の中をうろついた

僕らはゾロゾロと《パパ・ジョン》の後をついて歩いた


水玉 「ここは本当だったらあったかいんだぞ」


僕 「うん、そうだよ、だけどまだ冷たいの」


パパ・ジョン ブリアン 「あったかいのに どうして つめたいの?」



ジンジン 「魔女が夏用の竹のカーピェットを敷きっ放しなんだ」


ユリぼうず 「魔女はヘビみたいな生き物だから、僕たちほにゅー類が寒がってるのが分かんないのよね」


凜 「《パパ・ジョン》に《りん》のねずみのおもちゃあげます!」


ジンジン 「《パパ・ジョン》、これ見て! 《伐》の形見のスーパーボールだよ」



パパ・ジョン 「《ばつ》・・」


バブー 「《パパ・ジョン》、こっちに来て! ほら、ここに《ジョン ブリアン》の食べ残しがあるから食べちゃいな!」


凜 「それは失礼ですよ」


バブー 「ショワ~~!! あんたはうるさいっ!!」


ボンネット 「僕・・ テリャスをご案内します 特に角が住み心地いいんですよ」




テリャスから戻って来た《パパ・ジョン》が言った



パパ・ジョン ブリアン 「まじょ、ここにあるごはん食べていい?」


魔女 「それ、《ユリぼうず》のだよ」


ユリぼうず 「食べてもいいよ!」



まじょねこ日記
 ユリぼうず 「魔女、ご飯が少なくなってきたからお代わりを入れて差し上げて!」




まじょねこ日記
          水玉 「それにしても兄貴・・ 今日はよく食うなぁ」



まじょねこ日記
      ジョン ブリアン 「・・なんだかガツガツしてて、僕、恥ずかしいよ」




まじょねこ日記
         バブー (《パパ・ジョン》、お部屋で暮らしてくれるかなぁ・・)



《パパ・ジョン》はみんなに連れられおもちゃ箱を覗いたり、お部屋のあちこちを探検したり、《ユリぼうず》のお薬ご飯を食べたりした



ジンジン 「子供の頃、この部屋でいっぱい遊んだよね」



水玉 「兄貴、どうだ? 部屋の中は楽しいだろ?」




まじょねこ日記
                     楽しいぃ~~!!



水玉 「じゃあ、兄貴も部屋で暮らそうか」



      
まじょねこ日記
                      でも ぼく・・



水玉 「どうした・・」



パパ・ジョン ブリアン 「しぇきゅりてぃー あるし・・」



水玉 「そんなの交代でやりゃあいいよ」



パパ・ジョン ブリアン 「それに、《りょうこ》が ひとりぼっちになっちゃう」



水玉 「・・あいつ そういうの慣れてるから」



パパ・ジョン ブリアン 「それでも ひとりぼっちは さみしいよ」



水玉 「・・」



パパ・ジョン ブリアン 「ぼくだって ながいあいだ さみしかったもん」



そう言うと・・ 《パパ・ジョン》はゆっくりとお部屋から出て行った

出て行く時、一回僕らの方を振り返って


「ありがとう」 って言った



          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌朝



涼子 「ちょっと《パパ・ジョン》! 夕べはどこに行ってたのさ!」


パパ・ジョン ブリアン 「ごめん ごめん」


涼子 「散歩して物置に戻ったらいなかったからムカついたんだよ!」


パパ・ジョン ブリアン 「ごめん・・」


涼子 「早く朝ごはん食べよう!」


パパ・ジョン ブリアン 「うん、たべよう」




まじょねこ日記


そのくせ《涼子》は夕食の時間にいなかった

淋しそうにして、目の前のご飯を食べずに座っている《パパ・ジョン》のところへ修行から戻った《アゾ》が言った



アゾ 「そ、そんなところでなにをしておる」



パパ・ジョン ブリアン 「・・」



アゾ 「ま、まじょお~~!! せっしゃの ごはんは ろうかに はこびまっせい!」



魔女 「はい、どうぞ・・」



アゾ 「さあ、《ぱぱ・じょんどの》、《あじょ》といっしょに たべるのじゃ!」



パパ・ジョン ブリアン 「はい!」




まじょねこ日記
 



あの魔女・・ 話は違うんだけど

もういい加減ホット カーペェットに変えてください・・


そんな魔女、今日もパンクトッピュを着てるし・・ (タンクトップです!)