寝不足・・ 寝不足・・ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女



まじょねこ日記-Moon

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夕べ・・ じゃない

今日寝たのは明け方の4時過ぎだった

そもそも外が明るかったのが災いの元だった


昨夜は十五夜、本も読める程の明るさにつられ

外で本を読もうと思った


しかし読書の習慣がないから私は殆ど本なぞ持っていない

それで、唯一以前読んでいた 『乙一』の『ZOO』などを引っ張り出して外に出た


それが深夜1時

ここらは住宅地だし、だあれもいないから

近くの広い四ッ辻のど真ん中に胡坐をかいて月明かりで本を詠み始めた


間もなく・・

ナナメ右前方、さとーさんちから 「まじょ~ まじょ~」 としつこく呼ぶ声


魔女 「《アゾ殿》~ なんでござるかぁ」


アゾ 「い、いま そちらに まいるぞ」


魔女 「別にいいです」


アゾ 「・・ ま・・ まいるぞ!!」


魔女 「はい・・」


アゾ 「まじょ・・ み、みっちの まん中で なにを しているんじゃ」


魔女 「本を読んでる・・」


アゾ 「なに! そんな ひまが あるのか!!」


魔女 「あるよ・・」


アゾ 「ひ、ひまが あるなら さんぽ する?」


魔女 「いや、散歩する暇はない」


アゾ 「ひ~! ひっまが あると 言ったじゃろうが! じぶんで 言ったじゃろうが!」


魔女 「・・」


アゾ 「さんぽじゃ・・」



こうして私はアゾに連れまわされた

住宅地内を上ったり下りたり・・ 上ったり下りたり・・



まじょねこ日記-Azo
                  まじょ こっちじゃよ



               まじょねこ日記-Azo
                          あ、あしは  だいじょうぶ?



まじょねこ日記-Azo
    こ、こんなところに ばったさんが おるよ


              まじょねこ日記-Azo
                   まじょお~~~!!  おまちくだされぇ



まじょねこ日記-Azo
           こよい あじょは まっこと たのしいんじゃが  



上機嫌な《アゾ》に1ブロックを5周もさせられ、やっと先ほどの四つ角に戻ろうという時・・


「まじょぉ・・」 「まじょぉぉぉ・・」



まじょねこ日記-Papa-Jyon brian


魔女 「まあ、《パパ・ジョン》じゃない! ・・ どうしたの?」


パパ・ジョン ブリアン 「・・」


魔女 「何かあったの?」


パパ・ジョン ブリアン 「・・」


魔女 「どこか具合でも悪いの?」


パパ・ジョン ブリアン 「・・じつは」


魔女 「なに・・ はっきり言ってみなさい」


パパ・ジョン ブリアン 「ぼくも いっしょに さんぽが したいです!」


魔女 「え・・」


パパ・ジョン ブリアン 「まえみたいに まじょと さんぽがしたい!」


魔女 「《パパ・ジョン》、昔のこと、思い出したのね!」



まじょねこ日記-Papa-Jyon brian&Azo

こうして3人でまた坂を上ったり下りたり、上ったり下りたり・・

今度は2ブロックをぐるぐる歩き回る


《パパ・ジョン ブリアン》はとっても嬉しそうで、足元で何度も魔女の顔を見上げてながら歩調を合わせる

その間ずっと ニャオニャオニャオニャオと鳴き続けだ

あまり大声で鳴くから所々の家で電気が点いちゃうくらいだった


一方・・ 《アゾ》の方はごどんどんご機嫌が悪くなっていった

わざと遅れてみたり、ずっと後方で不貞腐れたように寝そべったり・・


まじょねこ日記-Azo

《パパ・ジョン ブリアン》は大声で鳴いて何回も《アゾ》を呼んだ

私は戻って行って・・


魔女 「《アゾ》、どうしたの・・」


アゾ 「・・いやじゃ」


魔女 「なにが」


アゾ 「《パ、パパ・ジョン》じゃよ」


魔女 「《パパ・ジョン》のこと、嫌いなの?」


アゾ 「き、きらいじゃ ないよ・・」


魔女 「じゃあみんなで一緒に散歩しようよ」


アゾ 「・・もう ええ」


魔女 「どうしたのさ・・」


アゾ 「もう、ええ!!ぶ、ぶしは こっどくなんじゃ! どーせ こっどくなんじゃあー!!」


それから《アゾ》は草むらに隠れてしまって、どんなに呼んでも出て来なかった

《パパ・ジョン》と魔女は二人で散歩を続けた


まじょねこ日記-Papa-Jyon brian
            まじょ 行こう!



              まじょねこ日記-Papa-Jyon brian
                           あし だいじょうぶ?



まじょねこ日記-Papa-Jyon brian
          ぼくが そばに いるからね



               まじょねこ日記-Papa-Jyon brian
                          きをつけて あるいてね


     ・・って


    おまえが足元にくっついてるから転びそうで危ないの!!



それから私は、また四つ角の真ん中で本を読んだ

《パパ・ジョン》は私の側でぐお~ろごろの声を辺りに響かせ、ひとりジッタンバッタンを繰り返していた


まじょねこ日記-Papa-Jyon brian


ほんとに寝なきゃ・・


魔女は《パパ・ジョン》に おやすみを言って裏口から家に入った


すると玄関の方からドタドタと重たい足音がして《水玉》が現れた

《水玉》は私の顔を見るなり言った


「おい、ちょっと甘えさせろ!」


そうして《水玉》はそのまま一緒に部屋に入ってきて・・

みんながぐっすり眠っていることを確認し

ごお~ろごろと言いながら私にしがみついていつまでも甘え続けた



      まじょねこ日記-Mizutama


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私は床に座った状態で大きな《水玉》を抱えたまま、眠気で倒れそうになっていた

ずいぶんそうしていてやっと開放してもらい、部屋に入って時計を見たら午前4時を廻っていた


ふらふらしながら寝室に向かっていたら、階段の途中で《涼子》が待ち構えていて言った



     「魔女、お腹が減った! ご飯持ってきて!!」


  
まじょねこ日記-Ryouko
      


いい加減・・ 寝かせてよ・・

    

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