魔女
こちらはだいぶ風が強くなってきた
雨が降り出す前に野良猫軍団の様子を見に行き、先ほど帰って来たところだ
ということで、本日のノラ猫軍団の様子
住宅部
《おたえさん》 (バニャ兄弟の母親)
魔女 「《おたえさん》、 きょう よる あめ あめよ!」
おたえ 「うわ~い うわ~い!
まじょ なでてえ~~ 」
魔女 「そんなことより こどもたち どこ !」
おたえさん 「しらない」
魔女 「きょう あめ! こども どうする!」
おたえさん 「こども だいじょぶ ここで だいじょぶ」
魔女 「ちゃんと こども まもってよ!」
おたえさん 「こども じぶんで がんばる」
魔女 「かってに こどもを ひとりだち させるな!!」
空地部
こちらの三毛のお母さんは、既に小屋に子供たちを集めていた
いざとなったら、この辺は避難場所がありそうだ
果樹園部
《すがりつき君》
そんなに走っちゃいけません! と抱き上げられたところ
《オッドアイタ》
まじょ・・
魔女 「みんな! きょう よる あめ あめ いっぱい くるよ!」
《三毛》
(三毛母さん・・ 《たらまる》じゃなくて《とらまる》)
オッドアイタ 「まじょ こいつ・・ なに やってるの?」
公園部
みんな よる あめ あめ いっぱい くるよ!
ちゃんと かくれて くださいね!!
《日の丸》 《きよわ》 《黒丸》
まじょ ここ いい? だめ だめ そこは あめが ぶつかる!
じゃあ ここは? そこも だめ! もっと もっと だいじょうぶなところ さがして!
《おかんのお子さま》
ここ どう? だめだめ ただ たかいだけじゃない おかんの ところに いきなさい
ぼく ひとりだち したの とにかく きょうは おかんと いっしょに いてちょうだい!
《黒丸》
もう すこしよ きょうも おくすりね
けど それより きょうは ひなんが だいじよ
一番気になっていた《サビ》がいない・・
まだ子供が小さいから既に安全な場所に連れて行っているのならいいのだが
公園部のみんなはゴソゴソと木の下の草むらに隠れ始めた
だからそこじゃダメだって!
そんな公園を後にし、縄張りの境目で待っていた《すがりつき君》が走って来た
私はそんな《すがりつき君》を抱えた
いっしょに いけないの あしが いたいから だっこ してるだけ
《すがりつきくん》も ここで みんなと いっしょに ひなん するんだよ
お別れの場所に着いた
バッグを置いて《すがりつき君》を下ろす・・
さよなら またね・・ の場所で見送る《すがりつき君》の顔が
泣きそうな顔が・・ いつも私の胸を苦しくさせる
他のみんなに手を振りたいんだけど・・
どうしても後ろを振り返ることができない
台風がやってきます
みんな 頑張るんだよ!!