魔女
公園から果樹園を通ってここを後にする時は
公園部、果樹園部が合同で出口まで送ってくれます
《オッドアイタ》の赤目を修正しようと思いましたが、あんまり綺麗なのでそのまま掲載
面白い光景に出会いました
縄張り破りをして公園について来て《日の丸》に脅され、追い掛け回された《オッドアイタ》
みんなと一緒に果樹園の出口まで送ってくれる《日の丸》を、ここ、自分の縄張りでは大威張りで威嚇しています
大きな体の《日の丸》も、そこは他の縄張りという引け目から我慢をして、反撃しません
こうして一緒に歩いて
出口付近で立ち止まるみんな・・
特に《すがりつき君》の淋しそうな顔には毎回胸が詰まります
そして空地部
果樹園の道から出るとすぐに、子供たちを引き連れた三毛母さん《こだくさん》を先頭に、空き地部の猫たちが走ってきます
そうしてここからは果樹園部と交代で空地部のみんなが私たちの歩調に合わせて歩き、送ってくれます
ちょっと早足になって行き過ぎると振り返って待っていてくれる子がいたりする中
《こだくさん》は、常に隣で私たちの方を見ながら速度を合わせて歩いてくれます
いつも空地部の見送りはここまで
ここの反対側からはもう住宅地
ついて来てはいけません
すると・・
慌てて猫語で 「いけません」 という私
足元には空地部からバトンタッチして、ここから先を送ってくれるつもりの住宅部に属する《つんでれ君》が、そんな魔女と仔猫たちを見比べています
「いけません」という言葉を聞いて、仔猫たちは空き地に戻ろうとすしますが、途中で立ち止まりみんなして振り返るのです
私はもう一度言います
そして仔猫たちはまた少し戻っては振り返り・・
見かねたお母さんの《こだくさん》がやって来て仔猫たちを空き地に追い戻しました
それでホッとして《つんでれ君》と一緒に歩き出そうとしたら・・
《こだくさん》が、子供には叱っておきながら、自分がついて来ている
魔女 「きちゃだめ もどりなさい」
こだくさん 「おくります」
魔女 「こっちにきちゃ だめでしょ!」
こだくさん 「・・おくります」
そう言うと、《こだくさん》は魔女の言うことも聞かず、いつも私が帰る方向に勝手に歩き出すのです
慌てて追いかける魔女と《つんでれ君》
《こだくさん》はトコトコと私の前を歩きます
ちょっとビクビクしているからカメラは向けませんでした
一方狭い範囲ながら地元、住宅地慣れしている《つんでれ君》は堂々と歩きます
さあ、この先は車がよく通るちょっと大きな道路です
《つんでれ君》、《こだくさん》、ここまでですよ
ここで会社帰りらしき人が歩いて来たので《こだくさん》は物陰へ
うん、だいじょうぶだよ まかせて
みんなありがとう またくるね