ネパール日記  山を降り、バブーの元へ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女


前回はハティバンリゾートを後にするところまでだった


ホテルのみんなに見送られながら

私たちは来た時と同じ、道なき道をズルズルと下山した


そしてやっとバスが通る道に出た

通りを渡り、馴染みの店で飲み物を買い、店の前の椅子に座ってバスを待った


暫くすると、カトマンズ行きの大型バスがやって来た

カトマンズ-ダキシンカリ間を往復するバスだ

私たちは店の女主人に手を振ってバスに乗り込んだ


しかしこれが、えらく混んでいて・・

ぎゅうぎゅう詰めで身動きも取れない状態

今日はダクシンカリ、生贄の日か?


※ ダクシンカリ : 山奥の谷間にあるシバ神の妃、カーリーを祭るヒンズー寺院

カーリーは殺戮と血を好み、ヒンズー教徒は生贄の動物をここに連れて来て首を切り落とし、この女神にその血を捧げる 

週に2回の午前、生贄を捧げる日、ここは血だらけです


とにかくバスは人間を積め込んで一路カトマンズに向かうが

途中からもどんどん人が乗り込んできてもう金縛り状態 

噂に聞くところの意識はあるのに体が動かないとはこのことか!


ようやくカトマンズに入ったところで、バスが交通渋滞のために動かなくなってしまった

暑いよ・・ 暑い

もうムリ!!   閉所恐怖症だし!


「ここで降ろして!!」 


出口近くの何人かの乗客が一旦降りてくれて、私たちはバスから飛び降りた

そして車掌に25ルピーを払い、やっと外の空気を吸った

空気は埃だらけだったけど美味かった


道路脇でタクシーを停めて世間話をしていた運転手達が一斉にこちらを見る

その中のひとり、若いお兄ちゃんがやって来て聞いた


お兄ちゃん 「どこまで行くの?」


魔女 「ダルバールスクェア」 


お兄ちゃん 「OK! じゃあ乗って!」


魔女 「ヤダ・・」


お兄ちゃん 「どうして!」


魔女 「メーターだから」


お兄ちゃん 「何言ってるの?! メーターだと安心じゃないか」


魔女 「安心じゃない」


お兄ちゃん 「外人はメーターが付いてるか必ず確かめるよ、 さあ、乗って!」


魔女 「この有様を見てみなさい! どこもかしこも渋滞だらけじゃんか!」


お兄ちゃん 「・・」


魔女 「で、いくら・・?」


お兄ちゃん 「300ルピー・・」


魔女 「たわけっ!!」


お兄ちゃん 「・・250ルピー」


魔女 「さて・・ (とても歩ける距離じゃないが・・)歩くか」 


このやり取りをみていたおじちゃん 「あの・・ 150ルピーで」


魔女 「やっぱ歩くのやめた」


やはり年の功だね

お兄ちゃんの悔しそうな顔

修行が足りないんだよ


メータータクシーは渋滞に適さない

車は動かなくても、メーターだけはカチャカチャあがる

この辺りはキルティプル、トリバンハイウェイ、パタン各方面からの合流地点だ

このひどい渋滞では料金がいくら跳ね上がるか分かったものじゃない

もしくは、渋滞を回避する目的でえらく遠回りをされるやも知れない


さて、ダルバール広場の近く、インドラチョークでタクシーを降りる

もう、すぐそこがマチンドラだ


ゲートからではなく、近道をして横手の細い通路から足早で境内に入る

すぐに気づいた《バブー》が全速力で駆けて来た


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                   まじょ、どこに行ってたの?



《バブー》! 2日も会わなくてごめんね

私たちは境内を走り回ったりふざけたりして遊んだ


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          《バブー》、耳に怪我をしてる・・  また喧嘩したのね



ママがクルタ スルワル(民族衣装)を作ってくれていた


        

  こんな色が私に似合うわけないじゃん! 


とか言いつつ、ちょっとあててみた

ついでにネパールの女子が写真を撮ってもらう時の真似をして、口に指を当ててみたら・・

キモイと不評だった  


本日はネワール族のなんたらという祭りらしく (祭りが多すぎて覚えきれない)

バジャリャチャリア氏が神様の果物をくださり

ピタおばさんも祭りの料理を持ってきてくれ


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                 祭りのためのネワール料理



バブーと一緒にそれらを食べながら、みんなで楽しい時間を過ごしていたら
この前ご馳走できなかったから、ママがチャタマリを作ると言い出した


それでママの家にあがったら、3階の部屋まで《バブー》がついて来た


《バブー》はベッドの下に潜り込み、私の後ろにぴったり寄り添って隠れていたが

ルナに見つかってしまった


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     ルナに外に出るように言われても断じて階段を降りようとしない《バブー》



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            うんと叱られ、お尻を押されて渋々階段を降りて行く・・



魔女 「ママ、私、外でチャタモリ食べたい・・」


ママ 「《バブー》の所に行く気ね」


魔女 「・・」


ママ 「ちゃんとここで食べなさい!」


魔女 「わあぁぁ~~んあせるあせる


魔女は急いでチャタモリの食べ、また《バブー》と遊んだ


《バブー》といると・・

すごく幸せな気持ちになれるのは何故だろう


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