おばあちゃんちの屋根に上で・・ 他2編 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

      ネコ  おばあちゃんちの屋根の上で   《ジョン ブリアン》


僕がおばあちゃんちの屋根でくつろいでいると・・

いきなり《みこちゃん》が登って来た


まじょねこ日記-Jyon brian&Miko
  みこちゃん 「あの・・ 《りんちゃん》いますか・・」          僕 「え・・?」  

 


まじょねこ日記-Jyon brian&Miko
    僕 「ここはおばあちゃんちだから《凜》はいないよ」    みこちゃん 「・・」



まじょねこ日記-Jyon brian&Miko
       みこちゃん 「《ジョンブ》 あそんで・・」       僕 「むむ・・ ・・」



まじょねこ日記-Miko
                  みこちゃん 「あ・・ まじょだ・・」 



               ドキドキ   魔女のお友だち


このおばあちゃんちの道を挟んでお隣が魔女んち


家に戻ろうと振り向くと・・

仲良しのお友だちが一生懸命に石垣を這い上がってきた


お友だちの名前はヒポクラテスさん


ヒポクラテスさんは去年の秋、魔女の家の庭の草刈をしていたデイブと遭遇し、魔女への贈り物として連れて来られた


生きもの好きの魔女を喜ばせようとしたデイブの気持ちを汲んで

私は外にあった大きな陶器の器に入れた


けど・・本当はみんな自由に生きていたいのがわかっているから

私は夜中にそっと・・ ハシゴ代わりに一本の枝をそこに入れておいた


翌朝、器は空になっていて、私は中の枝を捨てた

デイブはどうやってそこを抜け出したか不思議がり、そしてひどく残念がっていた


魔女とヒポクラテスさんとはそれ以来の付き合いだ

私がこの辺りにいると必ずどこからか出て来て 「ぷくぷく」 と言って話をする


魔女 「こんにちは!」


ヒポクラテス 「ぷくぷく・・」


魔女 「元気そうね!」


ヒポクラテス 「ぷっぷく・・」


魔女 「だいぶ太ったんじゃない?」


ヒポクラテス 「ぷっくん!」


魔女 「人間に見つからないように気をつけてね」


ヒポクラテス 「ぷく・・」



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                        ヒポクラテスさん



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魔女がさよなら」 って言うまで、ヒポクラテスさんはずっと 「ぷくぷく」 と話をしっ放しなんだ


               

                  お月様   夢を喰う生きもの


凜 「《水玉》が《りん》の箱を取ったあ~あせる


ボンネット 「ちょっと、 何言ってるのさ、あれは僕がお誕生日にもらった箱じゃないか!」


ジンジン 「ちょっと《ジョン ブリアン》、見てみなよ 箱・・ 歪んじゃってるよ」


ジョン ブリアン 「あんな小さな箱によく収まったね」


バブー 「・・太ってるよね」


ジンジン 「僕らと同じ物を同じだけ食べてるのに、どうしてひとりだけ太ってるんだろう・・」


バブー 「およそで何か食べてるんじゃない?」


ジンジン 「だからって、何を食べたらあんなに太るのさ」


アゾ 「んなもん決まっとるじゃろ」


ジョン ブリアン 「《アゾ》 知ってるの!」


アゾ 「だっ、だれだって知っとるわ」


ジンジン 「《水玉》はいったいどこで何を食べてるの!」


アゾ 「い、いろんなところで食べてるぞ」


ジョン ブリアン 「いろんなところで食べてるの!」


アゾ 「みりゃわかるじゃろ・・ 今も食べとるもん」


ジンジン 「はあ~?」


アゾ 「わっ、わからんのか! 《みじゃたま》は ゆめの中でもご飯をいっぱい食べとるから あんなに太っておるんじゃ!!」


ジョン ブリアン 「ほんとだ・・ 寝ててもぺちゃぺちゃと口を動かしてる・・」



まじょねこ日記-Mizutama
                夢を喰って太る生き物にされた《水玉》