忙しい一週間だったわぃ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン


この一週間、魔女はろくに家にいなかった


あの引きこもりの魔女が・・

ちょっと遅い朝に家を出て行くと、もう夕方まで帰って来ない


だから毎日、夕方近くになると、僕と《水玉》、《ジンジン》、《ユリぼうず》、《アゾ》、そして僕の父さん《パパ・ジョン ブリアン》は、駐車場のところで魔女の帰りを待つ


家の窓から《バブー》の高い声が聞こえる


バブー 「魔女、まだ帰って来ないの~!」


僕 「まだだよ~」



僕 「今日はずいぶん寒いね・・」


パパ・ジョン ブリアン 「さむいね・・」


アゾ 「ま、まじょ・・ どこに行ったんじゃろ、いっえで?」


水玉 「あいつが家出するかあ~? 家族を追い出したって自分が出て行くわけないだろ」


ジンジン 「そうさ、そんなことしたら引きこもるところがなくなっちゃうじゃないか」


アゾ 「う、うむ、それも どおりじゃ さすがじゃのう、《ジンジン》」


ジンジン 「威張って納得するな!」


アゾ 「そでで・・ いっえでじゃ ないんじゃな?」


ジンジン 「ちゃんと納得しろよ!」


アゾ 「な、なっとぅ・・?」


水玉 「もういい! しゃべんな!!」


アゾ 「なんで・・」


水玉 「おまえが何を言い出すかわかったからだ! いいか、魔女は仕事に行ってるんだ、納豆は関係ねぇ」


アゾ 「しごと・・ ど、どんな?」


水玉 「この前たくさんの箱を運び出しただろ? 俺の生徒達の展覧会が始まってんだ」


アゾ 「どこで?」


水玉 「知るか!」


ユリぼうず 「僕知ってる」


僕 「知ってるの?!」


ユリぼうず 「うん、行ったことあるのね」


僕 「どこ?」


ユリぼうず 「忘れた でも大きなバイクを見たのよね~」


水玉 「それ、本当に展覧会だったのか?」


ユリぼうず 「そおだよ」


アゾ 「てんらんかい・・」


ジンジン 「《アゾ》が・・ また何か言うよ」


水玉 「きっと・・ 内覧会とか運動会とか言うぞ」


アゾ 「そ、そでは ぶっ、ぶっ、ぶれいこー とは ちがうのか?」


水玉 「ふぇ~! こいつ、ふぇいんとだぞお~~!!」


 「あっ! 魔女が帰って来た!!」


僕らはいっせいに十字路まで駆け寄り、魔女の足元でキャ~キャ~騒いだ



      まじょねこ日記-Jyon brian
      毎日いっぱい働いて・・ 魔女、ケガの足大丈夫ですか?



魔女


展覧会シーズンの今日この頃

5日間に渡り、50点ほどの生徒作品をギャラリーに展示して開催された 『魔女のアトリエ』 の展覧会が本日終了した

準備や何かを入れるとほぼ一週間外に出ていた


期間中は会場に詰めている他にもいくつもの仕事が押していて

とても忙しい日々だった


    まじょねこ日記-Exhibition
        展覧会初日に一枚だけ撮った写真

        この後は連日忙しくて写真を撮る余裕がなかった


確かに何年か前の展覧会で

人が苦手な魔女に代わって《ユリぼうず》が接客したことがある


その時は《ユリぼうず》目当ての客がわんさか押し寄せ、大変なことになったので

それ以来猫による接客はやらないことにした


《ユリぼうず》がバイク、と言っているのは、その時バイクで帰ったからだと思う


今回も、一般のお客様の他に生徒の家族や、彼らのおじいちゃんおばあちゃん、そしてたくさんのOBの面々を迎え

小さな画廊に5日間で延べ400人以上の方々に来ていただいた


OBたちはいつもこの時期に開催されるのを知っていて

みんな 「魔女ぉ~!」 と言いながら駆け込んで来る

そしてすっかり大人になった顔で近況を報告してくれる

それもまた会期中の大きな楽しみの一つだ


今日の終盤は次々とやって来る親子連れのOBや

可愛い赤ちゃん連れのOB(休暇中?)であるマキ姉家族などで賑わった


そんな中、気の利かない魔女を心配して来てくれていた小学生の生徒が

魔女に代わり湯飲みを洗ったり、お茶を出したりの大活躍

アトリエ暦13年になる、ネパール旅行にも度々同行のたまちゃんは搬出の手伝いをしてくれた


展覧会最終日の今日も

軍団は駐車場で寒い中魔女の帰りを待っていてくれた

四つ角を家に向かって曲がると

彼らが一斉に駆け出して来た


みんな、お留守番ご苦労様でした