ユリぼうず
少し前のお話だけど
僕が《もりやさんの親戚のヤモリさん》とメダカさんの家のまわりで遊んでいて
途中で喉が渇いた僕はメダカさんのお家の水を飲もうとした
そしたら・・
プカプカ浮いてるメダカさんがいたんだよ
僕はすぐにその事を魔女にお知らせした
メダカさんはもう半分ニャバーランドに行きかけてるみたいで、目を半開きにし(嘘だあ~)、もう泳げもしなかった
ただ水の上をゆ~らゆ~らと浮いてるだけ
それで魔女がメダカの家をのぞいて
「こりゃ大変だ!」 と言って
そのメダカさんを他の入れ物に移して手厚い看護をしたのね
浮かんじゃったメダカさんはまだお子さんグループだった
そこは大人と小学生以上くらいのメダカさんたちの家で
一緒にいる大人のメダカさんたちに比べると小さかったもの
(生まれて間もない赤ちゃんメダカは別の容器に入っていた)
魔女は毎日水を新鮮なものに取替え
他にも、あ~だぁ~ こ~だぁ~ ど~だぁ~ そ~だぁ~ といっぱい頑張って (魔女が頑張った様子を省くな!)
それから何回かの夜が来た後
(魔女は5日間必死で看病した)
メダカさんは少しづつ泳げるようになり
砕いたご飯も食べられるようになり
魔女も僕も本当に喜びました
今ではすっかり元気になりまして
とっぷりと大きくなりました
そして、毎日、毎日、
この春と夏に生まれた小さな子供たちを・・
ひどくいじめて暮らしています
白っぽい粒々は餌